モバイルデバイス向けに多数のプロファイルが登録

MediaEspresso 7の利用目的の1つは、モバイルデバイスなどへのコンバートであろう。最近のデジタルカメラでは、高解像度のものが多い。デバイスによっては、適切な解像度にしないと表示できないものがある。さらに、デバイスの保存領域の節約にもなる。同様に、音楽データや動画データなども、フォーマットやビットレートなどを適切に設定しないと再生できないこともある。

そこで、MediaEspresso 7では、モバイルデバイス用のプロファイルを160種以上をあらかじめ登録してある。ここでは音楽データを選択した状態で、お気に入りから[メディアプレーヤー]を選ぶと、図8のようにプルダウンメニューが表示される。

図8 [メディアプレーヤー]のプルダウンメニュー

たとえば[Apple]を選ぶと、図9のように自動的に、AAC形式、サンプリングレートが48KHz、ビットレートが192Kbpsとなる。

図9 Appleのプロファイル

ここでは、Apple汎用となってるプルダウンメニューには、個別の機種のプロファイルも登録されている。写真ならば解像度くらいであるが、このような値を記憶しているユーザーは多くはないであろう(動画になると、より複雑になる)。あらかじめ登録されているデバイスは、サイバーリンクのWebページで確認できる。

購入前に確認しておくとよいであろう。図9へ戻り[OK]をクリックすると、コンバートが開始される(図11)。

図11 コンバート中

さらにMediaEspresso 7では、スマート検出機能もある。デバイスを接続するとデスクトップにあるMediaEspresso 7のガジェットのアイコンが、図12のように変わる。

図12 ガジェットのアイコンが変化

このアイコンをクリックすると、ガジェットが起動し、iPod nanoが接続されたことがわかる(図13)。

図13 iPod nanoが接続

ガジェットモードでは、ここにファイルやフォルダをドラッグ&ドロップするだけで、デバイスやアップロード先用のファイルを作成できる。さらに設定画面を表示したものが、図14である。

図14 設定画面

デバイスがiPod nanoで、プロファイルは図8と同じ値となっていることがわかる。Appleデバイスの場合は、iTunesのライブラリにコンバートされたデータが追加される(iPodに直接データ転送はできない)。