人が浮くほど強力な吸引力

続いて日立製作所 日立研究所 機械研究センタ 生活家電研究部 研究員 大林史朗氏が登壇し、製品の特長および技術的な説明がなされた。小型ながら強力な吸引力を実現するために、今回新たに「パワーブーストサイクロン」構造と「ハイパワーファンモーター」を搭載したという。その結果、420Wという強力な吸込仕事率を実現した。

製品に搭載された新たな技術について説明する大林氏

420Wの吸込仕事率を実現したCV-SA700

……とここで、何とも大がかりなセットが登場。家電事業部 多賀家電本部 第二設計部 主任技師 矢部啓一氏が登壇し、CV-SA700の強力な吸引力を実証するためのデモだと説明した(あくまで吸引力を実証するためのデモ。危険なので読者のみなさんは真似しないように)。

矢部氏はデモを交えて製品の特長を紹介

いったい何が始まるのだろうか

従来機種ではさすがに55kg男性は持ち上がらない

420Wの吸込仕事率は、55kgの男性を浮き上がらせるほど強力

続いて、溝などの取りにくい所にあるゴミをいかに吸引できるか、という深部吸込みのデモ。

左がCV-SA700で右が従来機種。ヘッドの下の白いものがゴミを想定した砂

左は白いものがほとんど消えており、ゴミを吸い取れていることがわかる

現行機種でもヘッド上部を黒いテープでふさぐと深部のゴミもよく吸い込める

しかし、吸引力が強すぎて床に張り付いてしまうので、ヘッドが重くなり操作性が落ちてしまうとのこと……

CV-SA700は自走式なので、強力な吸引力を持ちつつ、軽い操作性を実現した

続いて軽い操作性を実証するためのセット。これまた大がかりだ

続いて、CV-SA700の軽い操作性を実証するためのデモだ。結果は以下の通り。

スイッチを入れるだけで勝手に進むヘッド。ちなみに写真がぶれていることからもわかるように、あっという間にヘッドは対岸へ到着してしまった

1往復でゴミを除去する新ヘッド

強力な吸引力を持ちながらも、操作性が軽いということが以上のデモで実証されたCV-SA700。しかし、部屋の掃除をする際に気になるのは、壁際やすみなどのゴミも吸い取れるのか、ということだ。サイクロン式クリーナーの購入後の不満で挙がっていた項目でもある。そこでCV-SA700では、「4方向吸引スマートヘッド」を新しく搭載した。前後左右からゴミをかき集めるので、1往復でもしっかりゴミを吸い取れるという。

4方向吸引スマートヘッド

掃除しにくい箇所に適している

4方向吸引スマートヘッドの実力を確かめるデモも行われた。壁際やテーブルの脚周辺を想定した箇所にゴミがまかれている。

左がCV-SA700で、右が従来機種。白いものはゴミだ

2台を同じように動かす

結果は一目瞭然

CV-SA700で掃除した床には、ほとんど白いものが見られない

続いて、ダストボックスに溜まったゴミを排出する機構「ごみダッシュ」の紹介があった。ダストボックスには圧縮してゴミを溜めておくので、ゴミ捨ては約1カ月に1度行えばいい。

約1カ月分のゴミが溜まったダストボックス

本体から取り外して、あとはスイッチを押すのみ

ゴミがポンッと押し出された

ゴミ捨ては水色のスイッチを押すのみ

おまけのフォトギャラリー

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