Tポイントなどの活用
TSUTAYAのインフラを活用したサービスとしては、まずTポイント提携が予定されている。BookLiveで購入してもTポイントが貯まるようになるという。現在、BookLiveには三省堂で利用できるクラブ三省堂ポイント」があるが、BookLiveの淡野正社長によるとこちらも継続していくとのこと。
他にも、カフェが併設されているTSUTAYAに限定Wi-Fiスポットを設置してカフェを利用しながら本やBookLiveの電子書籍が楽しめる「BookLive! SPOT」サービスや、TSUTAYAでDVDやCD、GAME、キャラクターグッズなどを購入またはレンタルすると、作品に関する電子書籍を無料や値引き価格で購入可能な「TSUTAYA360」サービスを提供する予定だという。今回発表された、「AirBook」をはじめとする新プラットフォームのサービスは、年内をめどに順次提供していくとのことだ。
紙の本と電子書籍を組み合わせることでマーケット拡大を狙う
BookLiveの淡野社長は「2014年はキャズムを超えて、これまで電子書籍を利用しなかった一般の方もどんどん電子書籍を買うようになるだろう」と予測。しかし、淡野社長によるとアメリカやイギリスでリアルの書店が減ったら電子書籍の利用も減ってしまったという例があるといい、出版マーケットを衰退させないためには電子書籍と紙の書籍が競争するだけではなく共存共栄できるサービスが必要なのだという。
今回、BookLive がCCCと提携することを決めた背景には、電子書籍だけでなく書籍そのものの環境を豊かにすることで、書籍全体のマーケットを拡大する狙いがある。淡野社長は、紙の書籍の所有感や質感、閲覧性と電子書籍のスピード、共有化、利便性を組み合わせることで新プラットフォームにおいて新たな価値を創出していきたいという。