なんと1万回転超えの激速ファン

ワイドワークの「HyperJet」シリーズ(AAVID製)は、高速回転が特徴のケースファン。サイズが異なる3モデルが用意されており、回転数は12cmモデルが最大6,500rpm、9cmモデルが最大9,000rpm、そして8cmモデルが最大10,200rpmだ。いずれも厚さは38mm。TSUKUMO eX.と東映ランドでの価格は、それぞれ4,968円、4,536円、4,298円。

ワイドワークの「HyperJet」シリーズ。左から、12cm、9cm、8cm径だ

8cmモデルの回転数は10,200rpmと、ついに1万回転の大台に

各モデルの仕様は以下の通り。回転数が高い分、ノイズレベルが全部65dBA以上とかなり騒がしいが、4ピンのPWMファンなので、常時上限に貼り付いているということもないだろう。普段は下限値で回しておいて、いざというときに一瞬でケース内の空気を入れ換える、そんな使い方ができるかもしれない。

■ 各モデルの仕様
型番 PEAD1A238BH PEAD19238BH PEAD18038BH
サイズ 12cm 9cm 8cm
回転数 2100～6500rpm 2000～9000rpm 3000～10200rpm
風量 最大271.2CFM 最大190.5CFM 最大134.5CFM
騒音値 最大68.5dBA 最大65.0dBA 最大65.5dBA
定格電流 5.44A 5.00A 3.88A

ただ、超高速回転ということで、取り扱いには注意が必要だ。回転中に指を入れないのはもちろんだが、製品には「ファンを固定してから電源を入れること」という注意書きもあった。強力なエアフローにより、固定していないとファンが自走しまい、事故を起こす可能性があるということなので気をつけて欲しい。

製品裏の注意事項には、「自走する」と恐ろしいことが書いてある

デュアルブレードで風量向上

ZALMANの「ZM-DF12」は、ブレードの形状がユニークな12cmファンだ。これは同社が「デュアルブレード」と呼ぶもので、内側と外側、2つのブレードにより、2重のエアフローを作り出し、風量を増加させるという。また独自の「ANB」(Advanced Nanopolymer Bearing)の採用により摩擦を抑え、50万時間の長寿命を実現した。価格は2,300円前後。

ZALMANの「ZM-DF12」。デュアルブレード形状を採用した新型ファンだ

ブレードの付け根部分で、一部が分離したような構造になっている

もう1つ面白いのは、ファンコントローラを内蔵しており、軸部分にあるスイッチを押すことで、回転数を3段階に変えられること。回転数は800rpm、1,200rpm、1,600rpmの3種類に切り替え可能で、ノイズレベルは18～33dBAとなる。

内蔵のファンコンにより、回転数の切り替えが可能。スイッチを押すだけだ