安価な月額料金。途中解約料を支払ってもおトクになる場合も

さて、これほど高速に通信が可能なNURO 光なのに、月額料金は多くの光回線の相場よりも安価だったりする。公式ページにも明記されている通り、月額4743円(税込5122円)ぽっきり。固定電話に割安で電話をかけられるオプションサービス「NURO 光 でんわ」(月額500円)も必要に応じて追加したいが、携帯電話やスマートフォンを中心に利用しているユーザーなら、さほど重要性は高くないだろう。

NURO 光公式サイトより。税抜きで4743円という、光回線としては安価な設定

30カ月目までの料金にはキャンペーン割引分が含まれているため、31カ月目以降は割引なしの料金になる。が、そのタイミングで初期工事の分割費用もなくなる。差し引きすると、それまでと変わらない4,743円(税抜)のまま。最初から契約解除まで、ずっと同じ料金になるわけだ。

すでに他の光回線を使っていて、NURO 光に乗り換えることを検討している人もいるかもしれない。しかし、既存の回線を途中解約すると、工事などの分割費用の残債と契約解除料が気になるところ。1年使用した回線であっても、その時点で解約しようとすれば3万円前後もかかってしまうようなケースもある。

解約にかかる費用と、NURO 光と比較した時の月額費用の差額がどれくらいかが、チェックすべきポイントになる。たとえ月あたりがわずかな差額しかなくても、NURO 光の工事ができるような建物であれば、おそらくそこは長く住み続ける家であって、数年以内に回線を引き直すようなことはほとんどないはず。長い目で見て費用を比べてみたいところだ。

とにかく、NURO 光の導入が可能な環境にあるのなら、ぜひ一度現在の契約を確認してみよう。NURO 光のキャッシュバックなどのキャンペーンも含めて考えれば、断然おトクになるはずだ。途中解約しても同等の費用になるか、お釣りがくるというのであれば、サクッと乗り換えてしまうのは大いにアリだ。

最速を求めてカスタマイズする楽しみも

NURO 光で利用するONUは無線LAN機能も内蔵している。モバイルPCやスマートフォン・タブレットも、ワイヤレスですぐに使い始められるわけだ。ところが、ONUの無線LANはIEEE 802.11n(最大450Mbps。以降11n)規格までにしか対応していない。

最大2Gbpsの回線でありながら、標準の無線LANではその実力を発揮できないのでは、と心配になってしまう。たしかに速度を重視するなら有線LANで接続するしかないのだが、スマートフォンなどのモバイル端末ではそういうわけにもいかないだろう。

無線LANで"ギガ"クラスの速度を狙うのであれば、IEEE 802.11ac(以降11ac)に準拠した無線LAN親機を追加することが考えられる。その場合は、当然ながら無線LANで接続するPCやスマホなどの機器側も11acに対応しているものを選ばなければならない。最近のAndroidスマートフォンは11ac対応のものが増えてきているので、自分のスマホのスペックをチェックしてみてほしい。

ただ、そういう"最大瞬間風速"も気にはなるけれど、モバイル機器で常用するようなコンテンツであれば、いかに安定的に必要十分な速度が得られるか、という点も大切だ。前述した通り、NURO 光の最大2Gbpsという速度のメリットは、複数機器で同時使用しても安定して高速通信できるところにある。家族が増えても、あるいはたくさんの友人らが遊びに来た時でも、いつでも快適に通信できるのはやはり2Gbpsならでは。

可能な限り高速な通信を実現したい人にとっては、使用しているPCやモバイル機器に合わせて好みの11ac対応ルーターにアップグレードしていく"カスタマイズ"の楽しみも得られる。2Gbpsという前例のない高速通信であるからこそ、接続するケーブルや機器側の設定など細かい部分にもこだわって、自分なりの"最速"環境を整えていきたいものだ。