ドコモ、ソフトバンクとの違い
他社との違いの一つは、家族間のデータのやりとり。ドコモとソフトバンクは、「1杯のバケツを家族で分け合う」というデータシェア型だが、KDDIでは家族ごとの容量を「贈り合う」というデータギフト型を採用した。
田中社長は、家族ごとにデータの利用方法はさまざまで、一人が使いすぎるとほかの家族も速度制限になってしまったり、容量を使い切れずに無駄が生じたり、といったデータシェアの問題点を指摘。これに対してデータギフトでは、一人が使いすぎても、速度制限はその当人だけで、余った人がいたら、家族の足りない人に自由に容量を移せるため、家族それぞれの使い方に応じて容量を選択でき、さらにデータを贈り合うことで使いきれないといった無駄も省ける、という点をアピールする。
これを実現するためには、「現在の自分のデータ量」をユーザー自身が把握している必要があるが、例えば「ある1カ月だけ特別に使いすぎた子どもが、親にデータが余ってるか聞いて、その時にデータ量を確認する」といった家族のコミニュケーションによってデータ量を把握して贈り合うといった使い方を想定する。