Amazon S3の準備とユーザーの作成

アカウントが作成されると、AWSのサービスが利用可能になる。図9もしくは図2から、AWSマネジメントコンソールにアクセスする。

図10 AWSマネジメントコンソール

メニューから、S3を選ぶ。

図11 Amazon S3マネジメントコンソール

最初にBucketを作成する。[Create Bucket]をクリックする。

図12 Bucketの作成

名前は既存のものがあると使えない。Regionは東京でよい。

図13 作成されたBucket

次に、ASWのリソース(ここではS3のBucket)にアクセス可能なユーザーとグループを作成する。コンソールのServiceメニュー、もしくは図10からIAMを選択する。[Create a New Group of Users]をクリックし、グループ名、パーミッション、ユーザーを設定し、最後にアクセスキーIDとシークレットアクセスキーを保存する。[Download Credentials]をクリックすると、CSVファイルがダウンロードされる。

図14 アクセスキーIDとシークレットアクセスキー

[Show User Security Credential]で表示されるが、CSVファイルで保存したほうが確実だろう。以上で、AWSの準備は完了である。

新規アイテムを作成

Backup Platinum 5では、バックアップの設定をアイテムで行う。他のバックアップソフトでは、バックアップセットなどと呼ぶこともある。要は、ファイルやフォルダを、どういうタイミングで、どこにバックアップするかを設定するものだ。インストール直後のBackup Platinum 5は、図15のようになる。

図15 インストール直後のPowerX Backup Platinum 5

当然ながら、1つもアイテムがない。まず[新規アイテム]をクリックする。アイテム名とタイプを設定する。

図16 アイテム名とアイテムタイプの設定

Backup Platinum 5は、バックアップ以外にも同期なども可能である。次に、バックアップ対象を選ぶ。

図17 バックアップ対象の選択

ここでは、ファイル以外にもレジストリーキーの一部も対象とした。次にバックアップ先である。ここでは、Amazon S3を選ぶ。

図18 バックアップ先の設定

ストレージパラメータには、先ほど作成したBucketの名前などを入力する。ルートキープレフィックスは「/(ルート)」でよいだろう。次に、ストレージオプションである。

図19 ストレージオプションの設定

バックアップ先の保存方法である。機密性の高いファイルなどをバックアップする場合は、パスワードを設定するとよいだろう。ZIP形式で圧縮すると、バックアップ先の節約、通信時間の節約ができる。後述するが、そのまま保存すると、ブラウザ経由でアクセスも可能である。また、ドキュメントファイルなどは、過去の履歴を保存しておくと便利である。最後に、スケジュール設定である。

図20 スケジュール設定

ここでは、毎日12:00に設定した。データの重要度や変更度合いによって適切に設定しよう。以上で、アイテムの設定は準備完了である。

図21 アイテムの設定内容の確認