――今回のミニアルバムのコンセプトは?
佐藤「前向きになれるような元気な曲、梅雨時期なので夏に向けて気持ちを盛り上げられるような曲、ドライブのときに聴くと気持ちいい曲、そんな曲を集めたミニアルバムにしたいなって思いました。あと、夏にツアーがあるので、ライブで盛り上がれるような曲も入れていきたいねって話をしました」
――基本的にはガールズロックで、バンドサウンドが前面に出ている感じですね
佐藤「バンドサウンドが好きというのもあるのですが、私の音楽コンセプトがバンドサウンドなので、ガールズロックな曲がいっぱい入っている感じです」
ミニアルバム「☆」各曲紹介
■♡'s☆cReaM♪(アイスクリーム)
Lyrics / Music / Arrangement : エンドウ.(GEEKS)
佐藤「ものすごくギラギラした感じの元気でパーティー感のある楽曲で、すごく賑やかな感じなんですけど、『☆』の中では一番夏を感じられるような曲になっていると思います。レコーディングのときから、この曲を一番最初に持ってきたいねって話をしていました。曲冒頭にDJみたいなのが入っているのですが、これはビーチでラジオから流れてくる音声を意識した感じになっています。とにかく、一番ギラギラした感じの曲なので、ライブなどでタオルとか振り回したら楽しそうですよね」
■さよならギャラクシー
Lyrics / Music / Arrangement : 安野勇太(Hawaiian6)
佐藤「Hawaiian6の安野さんが作ってくださった曲です。ディレクターさん曰く、挑戦の意味も込めて、普段歌わないような曲も歌ってみてほしいということで、安野さんに曲をお願いしたそうです。この曲は、とても壮大で、オケもものすごく豪華な感じなんですよ。曲を弾いてくださっているメンバーの方もそうなんですけど、音がすごくカッコいい。レコーディングでは、音に助けられながら、カラオケに引っ張られながら頑張って歌いました。最初の入り方がすごく記憶に残りやすい曲ですよね。いきなり『さよなら』ですから(笑)。そういったインパクトがありながら、ちょっと自分と向き合ったり、少し寂しい感じもあったりして、意外とさわやかな曲に仕上がっていると思います」
■Starlight Fortune
Lyrics : eNu Music / Arrangement : R・O・N
佐藤「ものすごく可愛い曲だったので、どのように歌おうかって最初は少し悩んだんですけど、いざ歌ってみるとすごく歌いやすい曲で、情景がものすごくイメージしやすい曲だなって思いました。歌詞の内容もすごくイメージしやすかったので、それほど苦労することもなく、すんなりと歌えたかなって思います。ものすごく可愛い曲で、私は"キュン曲"だと思っているんですけど、コール&レスポンスのやりがいもありそうな曲なので、皆さんとライブで一緒に楽しみたいなって思っています」
――可愛くて悩むというのは?
佐藤「どのように可愛く表現したらいいのかがわからなかったんですよ。キャラクターソングを可愛く歌うのはすぐにいろんなアイデアが思い浮かぶんですけど、いざ自分の声で可愛くと言われると、どうしたらいいのかがわからない。あえて可愛さを作っちゃうと、キャラソンと変わらなくなっちゃうじゃないですか。やはりそこは差をつけないといけないと思いつつ、歌詞の中にあるのと同じように、悪戦苦闘しながらレコーディングに挑みました」
■魔法のようなもの
Lyrics / Music / Arrangement : 安野勇太(Hawaiian6)
佐藤「この曲は、自分と向き合って、前に進んでいこうとしながらも少しもがいている感じがあって、ほかの曲とはちょっと違う感じですけど、やはり前向きな曲だと思います。最初はちょっとラフな感じで歌っていたのですが、力強く芯のある感じで歌ったほうが、曲の持っている意味に近いのかなと思って、力強く歌ってみたりしています。安野さんからは『少年ジャンプみたいに歌ってください』というディレクションがあったので、友情・努力・勝利みたいな感じで気持ちを込めたりもしています(笑)」
――「少年ジャンプのような」というディレクションは面白いですね
佐藤「意外とそういう指示のほうがわかりやすいんですよ。元気にとか、可愛く、楽しくって言われると、逆に『どういう元気なのか?』『どのように可愛くなのか?』みたいに、イメージを掴むまでに時間がかかったりします。そういう意味では、安野さんの指示のほうが具体的にイメージできるので、レコーディングも楽しかったです」