【ポイント4】NISA口座で投資できるのは年間合計100万円まで!
NISA口座で投資できるのは年間で合計100万円までです。これを超えた金額では投資できません。逆に、100万円以内ならOK。「投資って大金がないとできないんじゃない?」と思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。数万円で買える上場株式もあるし、株式投資信託なら1万円前後から買えるものがほとんど。毎月1万円や5千円ずつ投資できる積立投資を用意している金融機関も多い。まとまった金額がなくてもNISAは利用できるんです。
【ポイント5】投資枠の再利用・翌年以降への持ちこしはできない!
NISA口座で購入した商品の売却はいつでも可能ですが、売却してしまうとその分の投資枠は使えなくなります。例えば、口座をひらいて、ある年に30万円投資したとします。年内にその30万円で購入した商品を売却しても、再びその枠を利用することはできません。その年に使える投資枠は、100万円から30万円を除いた70万円となります。 また、使わなかった投資枠を翌年以降に持ちこすこともできません。一年間で30万円しか投資しなかったから残りの枠70万円を持ちこして、次の年の投資枠を170万円にするなんてことはできません。
【ポイント6】持てる口座は一人1口座。
NISA口座は一人1口座しか開くことはできません。また、2015年からは、必要な手続きをすれば年単位で金融機関を変更することが可能になります。
【ポイント7】取り扱い商品は金融機関ごとに違うので注意!
株式投資信託は証券会社、銀行や一部の生保、運用会社でも購入できますが、上場株式、ETF、REITは証券会社でしか購入できません。 株式投資信託の方が取り扱っている金融機関の範囲が広いわけですが、金融機関ごとに商品ラインナップが違います。 口座を開いてから「あの商品が買いたかったのに買えない」ということにならないよう、金融機関はじっくり選んでください。
【ポイント8】5年の非課税期間の間に商品を売却する他に、期間終了の翌年のNISA口座に引き継ぐ方法(ロールオーバー)、課税口座へ移す方法があります。
NISA口座で購入した商品は非課税期間である5年の間に必ず売却しなければいけないかというと、そういうわけではありません。期間終了後も引き続き持ち続けることができます。
一つは、5年の非課税期間が終わる年の翌年のNISA口座へ引き継ぐ方法。例えば、2014年に投資したとすると非課税期間の5年は2018年で終了することになるので、その翌年の2019年の投資枠に移すことができます。これによって非課税期間をさらに5年間延長することができます。これをロールオーバーといいます。ただし、引き継ぐことのできる金額は引き継ぐ時点の時価で100万円までです。130万円に値上がりしていたら、30万円は売却し、残りを翌年にロールオーバーすることになります。
もう一つの方法は、通常の課税口座へ移すことです。この場合、移す時点の時価が課税口座の取得価格(購入金額)となり、その後の課税の計算に使われます。
さて今回は、「制度の概要~利用時の注意点~非課税期間が終わったら」という流れでポイントをまとめてみました。特に投資枠の話や金融機関選びなど、注意点としてあげたところは是非覚えておいてください。
NISAは「少額投資非課税制度」の名の通り、少額の投資にだって適用される制度なので、これまで投資経験のない人も参加しやすいよう、投資へのハードルを低くしてくれる制度。例えば1万円からでもコツコツ投資して若いうちから投資に慣れるチャンスだと思えば、このタイミングでスタートしたNISAって、実は僕らの世代のための制度なのかもしれませんね。
ポイントのまとめ
1.NISAとは、毎年100万円までの投資で得た収益が最長で5年間非課税になる制度!
2.NISA口座は証券会社、銀行などで開くことができる。
3.NISAの対象商品は上場株式、ETF、REIT、株式投資信託など。
4.NISA口座で投資できるのは年間合計100万円まで!
5.投資枠の再利用・翌年以降への持ちこしはできない!
6.持てる口座は一人1口座。
7.取り扱い商品は金融機関ごとに違うので注意!
8.5年の非課税期間の間に商品を売却する他に、期間終了の翌年のNISA口座に引き継ぐ方法(ロールオーバー)、課税口座へ移す方法があります。
[PR]提供:投資信託協会