ベンチマークテストで見る「LM-iH310X2」の実力

それでは、ベンチマークテストで「LM-iH310X2」の性能を確認しよう。まずはWindowsシステム評価ツール「WinSAT formal」を利用して、Windowsエクスペリエンス インデックス スコアの結果を計測。最新のCPUとチップセットを採用しているだけあり、プロセッサとメモリのスコアは「8.4」と、すこぶる優秀だ。グラフィックス項目はCPU内蔵グラフィックスを利用しているため、まずまずといったところ。Office系ソフトなどではまったく問題ないと思われるが、3D系のソフトや最新のゲームソフトを動かすのであれば、別モデルを検討したい。ストレージはHDDのみとなるため、プライマリディスクの項目は「5.9」。より快適に使用したいなら、前述の通り、SSDの導入を考えよう。

Windowsエクスペリエンス インデックス スコア
プロセッサ 8.4
メモリ 8.4
グラフィックス 5.9
ゲーム用グラフィックス 5.7
プライマリディスク 5.9

続いて、PCの総合的な能力を見るfuturemarkのベンチマーク「PCMark8」と、グラフィックス性能を測る「3DMark」の結果を見てみよう。PCMark8の数値は全体的に高く、オフィス用途には最適といえそうだ。ベンチマークに少々時間がかかっているのが気になるが、これはHDDのためだろうか。一方3DMarkでは、ゲーミングPC向けのFire Strikeで計測したためか、さすがに厳しい数値となっているが、ヘビーなゲーム用途でなければ特に問題はないだろう。

PCMark8 Home conventional 3.0
Your Home conventional 3.0 Score 3096
Web Browsing - JunglePin 0.318 s
Web Browsing - Amazonia 0.131 s
Writing 5.03 s
Photo Editing v2 0.363 s
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v2 30.0 fps
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2 50.0 ms
Casual Gaming 28.9 fps
Benchmark duration 33min 31s
Futuremark 3DMARK「Fire Strike1.1」
3DMark Score 791
Graphics Score 835
Physics Score 10067
Combined Score 285
Graphics Test 1 3.96 fps
Graphics Test 2 3.35 fps
Physics Test 31.96 fps
Combined Test 1.33 fps

気になる消費電力は、大変エコロジーな結果が確認できた。Windows 8.1のアイドル時でわずか20W、3DMark動作中の最高値でも88Wだ。そろそろ気温が上がりPCの熱が気になってくる時期に突入するが、本機を利用する限り、熱や電力の心配はいらないだろう。その処理能力とも相まって、オフィスなどでの大量導入にも好適だ。

消費電力の調査結果
最小【Windows 8.1アイドル時】 20W
最大【3DMARK実行時】 88W

国産の3Dゲームは動作するのか?

ゲームをメインに本機を購入する方はあまり多くないと思うが、最後に国産ゲームのベンチマークを2本試しておこう。計測を行ったのは「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」と「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」だ。インテル HD グラフィックス 4600は、CPU内蔵グラフィックスでありながらも、なかなかの3D処理能力を見せてくれた。解像度や設定を欲張らなければ、それなりにゲームを遊ぶことも可能だろう。

ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
設定 スコア 評価
1280×720【標準品質(デスクトップPC)】 5352 とても快適
1280×720【高品質(デスクトップPC)】 2290 普通
1920×1080【標準品質(デスクトップPC)】 2562 やや快適
1920×1080【高品質(デスクトップPC)】 1102 設定変更が必要
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10
設定 スコア 評価
1280×720【標準品質】 7058 とても快適
1280×720【最高品質】 5678 快適
1920×1080【標準品質】 3982 普通
1920×1080【最高品質】 2669 やや重い

最新CPUの恩恵を7万円台から受けられるスタンダードなデスクトップPC

ベンチマークなどでも確認できた通り、インテルのCore i7-4790を搭載したLM-iH310X2の処理能力は確かなものだ。加えて消費電力がアイドル時20Wにまで抑えられており、熱や電気料金が気になる、これからの季節でも環境を選ばずに使用できる。これだけでもコストパフォーマンスに優れているといえるが、ちょっとBTOカスタマイズを行うだけで、さらに動作が快適になる余地があり、パーツの増設にも対応可能だ。

PCの導入は、スペックや価格のみならず、消費電力や将来性まで踏まえて考えるもの。ベーシックな構成に確かな基礎性能を備えた本機は、デスクトップPCのスタンダードとして、最適な選択肢となるのではないだろうか。PC選びで迷ったときには、ぜひ購入を検討してもらいたいモデルだ。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 LM-iH310X2
CPU インテル Core i7-4790
メモリ 8GB PC3-12800 DDR3
HDD 500GB SerialATAIII
チップセット インテル H97 Express
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックス インテル HD グラフィックス 4600
OS Windows 8.1 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN
インタフェース USB 3.0×6(前面×2、背面×4)、USB 2.0×2(背面×2)
サイズ W180×D382×H373mm
ディスプレイ
価格 79,800円(税別)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2014/6/9(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。