iPhoneやノートPCに出来ないこと
昨年のiPhone 5s/c登場以降に販売されたiOSデバイスでは、無料でiWork/iLifeアプリをダウンロードすることができる。iPad mini Retinaディスプレイモデルももちろん含まれる。
これが活躍したのが昨年末、実家の店の棚卸を手伝ったときだ。数を数えて商品名と数量を記入し、金額を計算する。これまでは紙にメモし、後でPCに入力していたが、iPadなら手元が暗くても入力欄を見間違えることなく、狭い倉庫の中でも置き場所に困らず、かつ表を見るために十分な広さがある。
ペンを持たなくていいことで、思った以上に手元の作業がやりやすい。現場作業向けにiPadを導入する企業が多いのもうなずける話だ。
iPad 2のときから愛用していた手描きノートは引き続き使用。紙に書くならiPhoneサイズのメモ帳でも十分なのだが、現状の手描き入力の精度にはまだ狭すぎる。書いた内容はEvernoteやGoogleドライブにPDFとしてバックアップされるので、PCからも閲覧が可能だ。マインドマップもやはりiPhoneでは狭く、PCよりもiPadでの操作が直感に近い。
小さいことだがiPadのSafariでは多くのWebサイトがPC向けページを表示する。また、「クックパッド」や「ニコニコ動画」のように、アプリ化されることでブラウザとは違ったインタフェースや使い勝手を提供するサービスも多い。「乗換案内」「SmartNews」のようにiPhoneで手軽に使うのに適したアプリもあるが、それらと競合しないところでiPad向けアプリの価値は確実に存在する。