映画のアカデミー賞、音楽のグラミー賞に続き、演劇・ミュージカルの「トニー賞」授賞式がついにWOWOWに登場。6月9日(月)午前8時30分より、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで開催される第68回トニー賞授賞式の模様を生中継するという。
ハリウッドの大スター、ヒュー・ジャックマンの司会のもと、演劇とミュージカルそれぞれの作品賞、主演男優&女優賞など26部門の賞と特別賞を発表、表彰されるこの授賞式では、豪華な顔ぶれの受賞者やゲストたちがステージ上でショーを展開。式そのものが華麗なブロードウェイショーともいえ、司会者のパフォーマンスやサプライズ演出も大きな魅力だ。
映画『アナ雪』の大ヒットは日本でのミュージカル人気の高まりを物語っている…?
最近のミュージカルといえば、やはり『アナと雪の女王』が頭に浮かびあがる人が多いのではないだろうか?この映画は興行収入200億円突破という爆発的なヒットで大きな話題になっている。この作品の大きな魅力ポイントを上げるとすれば、やはり美しいミュージカルナンバーだろう。雪の女王・エルサがありのままの自分でいることの尊さを歌い上げる「Let it Go」は鳥肌ものだ。
そんな『アナと雪の女王』でエルサの声を担当し、見事な歌唱を披露しているのは、実は『ウィキッド』でトニー賞ミュージカル主演女優賞を受賞したイディナ・メンゼルという事はご存じだろうか?実力のあるイディナ・メンゼルが演じるからこそ『アナと雪の女王』を通じて、ミュージカルの楽しさ、素晴らしさが世界中に伝わっているといえるだろう。
また、経済産業省の『ライブ・エンターテインメントに関する調査研究報告書』によると、ミュージカルは2011年に全国で8,000回近く公演され、約700万人もの観客を動員しているという。その市場規模は演劇や歌舞伎・能・狂言などを大きく引き離しているといえるのではないだろうか。こうしたミュージカル人気の高まりがあるからこそ、『アナ雪』がこれほどの大ヒットとなったのかもしれない。
そんなミュージカルに注目が集まりつつあるいま、マイナビニュース読者にミュージカルへ対する意識や体験について調査を行ってみた。
さて、アンケートは「ミュージカルを見たことはありますか?」というストレートな質問からスタート。「はい」と答えた人は192人と全体の64.0%を占め、「いいえ」の108人を大きく上回った。
そこで、「それはどこで見ましたか?」と続けたところ、「舞台」154人(81%)、「映画」17人(9%)、「テレビ」16人(8%)と、「生」の舞台鑑賞が圧倒的多数を占めた。
「何回くらい観たことがありますか?」と鑑賞回数を尋ねた質問では、「1~3回くらい」が154人(71.6%)と半数以上を占め、「4~10回」の32人(14.9%)が続く。しかし「10回以上」と答えた人が22人(10.2%)、「50回以上」が6人(2.8%)もいて、ミュージカルのトリコになっている読者は少なくない。日本でもミュージカルの裾野が着実に広がっていることが実感できる調査結果といえるだろう。