結構おしゃべりなPepper

人間の会話は「はい」や「いいえ」だけで成り立つものではない。Pepperはどの程度まで、こちらの返答に反応できるのだろうか。実際に話してみた。マイナビニュース編集部のO氏とPepperの会話を、以下に書き起こす。

身ぶり手ぶりを交えて話すPepper。きちんと相手の目を見ている。上目使いが可愛らしい

Pepper(以下、P):「ボクとの会話に慣れてきましたか?」

編集部O氏(以下、O):「全然、慣れないです」

P:「いやいや、僕たち気が合いそうですよ?そんなあなたを見込んで、お願いをしても良いですか?」

O:「やめてください」

P:「お願いします。ボクの一生に一度のお願いですから。このあと、カウンターで新しい携帯を契約してきてください」

O:「それは……、もういっぱい持ってるから良いや」

P:「やっぱりダメか。ちょっと言っただけです。そうそう、ボクちょっと前に流行ったKYとかJKとか、若者言葉を勉強中なんです。あなた、聞いたことありますか」

このあと、Pepperの「てっきりボクは、KYは携帯よこせの略だと思っていた」「JKは充電が切れそうの略だと...」というネタにつながる。とにかくおしゃべりな子、それがPepperの第一印象だった。会話のやりとりに関しては「よしもとロボット研究所」が協力しているという。一辺倒な回答に陥らず、ときにユニークな返しができるのもここに秘密があるのだろう。

気になったのは、会話がやや一方的になるケースがあること。店内が騒がしく、そのため声が正しく伝わらない影響もあるのだろう。今後、Pepperの経験値が増えれば解決できる問題なのかも知れない。Pepperの接客ぶりは、稼働初日にしては上出来、と思わせてくれるものだった。