会議室をぐるっとまわり入口に戻ってくると、今度は「AJITO」と書かれたスペースに入る。ここ、来たときからずっと気になっていた。壊れた船をひっくりかえしたような、かっこいい骨組みのスペースの中に、カフェバーのようにカウンターやテーブル席が並んでいる。なんというリア充感…。

会社のエントランスにこんな…。

打ち合わせをする人たち。

写真だけ見ると、どこのバーかと思ってしまいそう。

ここは社内の人が休憩したり、軽く打ち合わせをしたりできる「隠れ家」で、夜になるとタダで飲めるスペース。もともとこのAJITOが先にあって、そこにあわせるようにオフィス内のテイストを決めていった側面もあるらしい。

内部にはお酒やトロフィーが飾られている。飲んでもいいのかな

外から見た姿。テンションがあがる

デザイン画。全貌がわかる。

音響設備もあるので、社内イベントでも活用できる。こんなスペースで休憩できたら、仕事の合間でもかなりリフレッシュになるのではないだろうか。

すべて見渡せるフロアに、丸見え社長室

更に向かったのは、実際に社員のみなさんが執務をしているフロア。壁がなく、一面を見渡せるようになっている。真ん中には自販機やミーティング用デスクが置いてあるが、これはどの席にいる人も、自然と真ん中に集まってコミュニケーションが生まれる作りにしたそうだ。ちなみに、あのスケスケの部屋はいったい…。

江頭さん「あれは、社長室です」

社長室!? こんなフロアの真ん中に、社長が丸見えだなんて。じゃあ、あの風船が浮いている席は?

江頭さん「新入社員の席がわかるように風船をつけてるんですよ。周りの人が積極的に話しかけてくれるように」

なるほど…誰が新人かわかると、確かに話しかけやすいし、新人もなじみやすいのかもしれない。

スケスケの社長室!

せっかくなので新人さんに話しかけてみるまこちんさん。

漫画もある! 社員専用図書館

最後に伺ったのは、「OASIS」。これは社員の方々が寄付した本を集めた図書館だ。なかなかの蔵書数打が、有志で管理しているそう。図書館内で仕事することもできる。

漫画もたくさんある!

2階から見下ろした風景。

誰もが必要とするような資料があるのは便利だし、社内の人が買った本…と思うと、会社のカラーが出てくるようで面白い。技術的な本だけでなく、リーダー論や社内教育関連の書籍が数冊ずつあったのが、意外だった。

大人気、人をダメにするソファがちょうどいいスペースに…。

仕事に絶対必要じゃないけど勉強したいな~という書籍、私的に買ってると地味にダメージを受ける。また、会社だと周りの人に業務に関係のない小説や漫画を借りにくいが、これなら気兼ねなく借りることができるだろう。

お客さんを招きたくなるオフィス

とっても過ごしやすそうで、個性的なオフィス。実際、改築してみてよかった点はどんなところだろうか?

青柳さん「打ち合わせなどでも、相手が来客してくれるケースがすごく増えたんですよ。元々社員にヒアリングしたとき、『誇りを持ちたい』という意見が多かったんです。お客さんを招きたくなるオフィスになったと思うと、すごい効果だと思います」

「自分のオフィスに人を呼びたくなる」と、会社のことを好きになれるし、とっても良いことだ。こんないかしたオフィスで仕事ができたら…と、うらやましくなってしまった。

エントランスの旗には、役員の方の名前が書かれているという。

最後に、今回写真にたくさん写ってもらい、漫画の宣伝もした石原まこちんさんからも一言もらいました。

『キミ! さいよー』
石原まこちん著/小学館/552円(税別)。
「THE3名様」で、ゆる~い若者を描いた石原まこちん氏が描く就活密室劇。平成生まれの就活生と、バブル世代の面接官との間で繰り広げられる人間模様を、同氏おなじみのゆるい世界観で表現、ビッグコミックスピリッツで好評連載中。マイナビ2016にも掲載されている。