気になった点をいくつか挙げてみよう。まずは通知センターが強化され、下にスワイプすることでメッセージに通知センター上から返信できるようになったこと。より少ないアクションでコミュニケーションできるようになった他、アプリ切替時に"最近連絡をとったユーザー"の一覧が表示されるようにもなった。
たしかにこれまでは、「メッセージがきた」こと自体は通知センターで確認できても、実際に返信するにはアプリを起動させる必要があった。サードパーティ製のアプリならいざ知らず、FacebookやTwitterのようにすでに標準で組み込まれているSNSくらいはもう少しショートカットできてもいいだろうと思っていたので、これは納得のブラッシュアップだ。ただ、ロックしていてもメッセージが見えてしまったり返信できてしまったりするのは困るので、ここは当然何らかの対応を期待したいところだ。
また、検索機能であるSpotlightには端末内のアプリだけでなく、Wikipediaやニュース、レストラン検索など様々な検索ができるようになった。筆者は「Seeq」という検索ハブアプリを愛用しているが、それに近い機能が公式に実装された形だ。
好評なサードパーティ製のアプリの機能を公式に取り込んでいくというのは、iOSがアップデートされるたびに行われてきた定番行事なので別に驚かないが、こんなにもユーザーに寄り添ってきたのはちょっと意外に感じた。
極め付きは、冒頭でも書いた通り、サードパーティ製のIMEが利用可能になったことだ。ついに、iOS最大の欠点であった「ダメすぎる日本語入力」問題がついに解決するのだ! これが嫌でAndroidを使っているユーザーもいると聞くほどなので、人によってはかなりインパクトのあるアップデートかもしれない。
あとはサードパーティがどれだけ質の高いIMEを出してくるかだが、これはもうATOKをはじめとする優秀なアプリがたくさんあるので、大いに期待できそうだ。ちなみにサードパーティ製のIMEを解禁しつつ、オリジナルのIMEも大幅に改善しているという。