NFCとIEEE802.11acに対応 - 特徴その3

AH77/Rの特徴として、NFCに対応していることにも触れておきたい。NFC対応のスマートフォンであれば、かざすだけで撮影した写真などを転送できるようになる。これまでは、おもにAndorid端末がNFCを搭載してきたが、次世代のiPhone 6ではNFCを搭載するという噂も流れている。

LIFEBOOK AHシリーズの中下位機ではNFCを備えていないので、この先、NFCを活用したいと思うならAH77/Rに着目したい。また、無線LANは高速なIEEE802.11acにも対応している。

キーボードなど入力デバイスについて

キーボードは約18.4mmのキーピッチ、約1.7mmのストロークを確保している。キートップの表面を指に沿うよう凹ませた「球面シリンドリカルキートップ」、各キーを絶妙に傾斜させさせた「ステップ型キートップ配置」により自然な押し心地や操作性を追求している。

キーボード全景。パームレストにNFCを内蔵している

キーの側面を着色した「サイドカラードキー」もLIFEBOOKの特徴だ

パイオニア製のBOXスピーカーを採用している

基本性能とインタフェース

ここでは、ハイスペック・ノートPCと位置づけられたAH77/Rの基本性能とインタフェースをみていこう。なお今回、手元に届いたのは試作機であったことからベンチマークテストは行っていない。

AH77/RのCPUはIntel Core i7-4712HQ。Haswell Refleshと呼ばれる最新の第4世代Core iにおいて、4コア8スレッドの動作に対応するものだ。メモリは消費電力の小さいPC3L-12800を8GB搭載。4GB×2枚によりデュアルチャンネルで動く。ストレージは1TBのSATA HDDだが、"ハイスペック"の名にふさわしい構成といえよう。

左側面。有線LANやHDMI、2基のUSB 3.0、ヘッドホン/マイク兼用端子を配置する。排気口も見える

右側面。AC電源コネクタ、BDドライブ、2基のUSB 3.0を備える。ツートーンの色分けが薄さを感じさせる

正面。向かって右端にSDカードスロットを用意している

底面のカバーを外したところ。バッテリやメモリなどにアクセスできる。たまにファンの埃を掃除するのもよいだろう

直販モデルでカスタムオーダー

さて、富士通の直販サイト「WEB MART」ではAH77/RのカスタムメイドモデルとしてWA2/Rを販売している。WEB MART限定のスペックとして、メモリ容量を16GB (8GB×2)に、ストレージを500GB HDDまたは1TB ハイブリッドHDDに変えてオーダーできる。OSをWindows 8.1 Update Pro 64bitに、Microsoft Office 2013を「無し」または「Personal 2013」に変更することも可能だ。

ちなみに、店頭モデルと同スペックで「Office無し」とした場合の直販価格は税込170,316円となっている (5月28日14時までクーポン適用時)。

製品名 LIFEBOOK AH77/R (WA2/R)
CPU Intel Core i7-4712HQ (2.30GHz)
メモリ PC3L-12800 8GB (4GB×2)
グラフィックス Intel HD Graphics 4600 (CPU内蔵)
ディスプレイ 15.6型ワイド液晶 (1,920×1,080ドット、タッチパネル)
ストレージ 1TB SATA HDD
ネットワーク IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、NFC、1000BASE-T対応有線LAN
インタフェース USB 3.0×4、HDMI、SDカードスロット、92万画素Webカメラなど
サイズ/重量 W377.2×D256.6×H16.0~23.8mm/約2.5kg
バッテリ駆動時間 約5.7時間 (JEITA 2.0)/約7.7時間 (JEITA 1.0)
OS Windows 8.1 Update 64bit
店頭実勢価格 税込230,000円前後