最後に、SSDに特化したベンチマークソフト「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」を利用して、パフォーマンスを計測してみた。転送速度の計測では、シーケンシャルリードが477.6MB/s、シーケンシャルライトが435.99MB/sとなり、IOPSは、4K-64Thrdでのリードが91,169IOPS、ライトが77,947IOPSという結果になった。こちらも、メインストリーム向けSSDとしては、トップクラスの性能である。
また、AS SSD Benchmarkには、巨大な単体ファイルのコピーを想定した「ISO」、小さなファイルの大量コピーを想定した「Program」、その中間の状況を想定した「Game」という、3種類のファイルコピーテストが用意されている。ファイルコピーテストの転送速度の結果は、ISOが261.36MB/s、Programが185.77MB/s、Gameが226.62MB/sとなり、コピーにかかった時間はそれぞれ、4.11秒、7.57秒、6.09秒だった。このテストの結果も優秀であり、M6Sのパフォーマンスは実使用においても十分に発揮できるといえるだろう。
最後にコンプレッションベンチマークを計測した。コンプレッションベンチマークは、全くのランダムデータから同じ値が続く圧縮しやすいデータへと、連続的にデータの構成を変えて転送速度を計測するテストである。書き込み時にデータの圧縮を行うSSDだと、グラフが右肩上がりの曲線となるが、M6Sではほぼ一定の値となっており、データの構成にかかわらず、安定したパフォーマンスが得られることが分かる。
SSDとしてのコストパフォーマンスは非常に高い
Plextorの最新2.5インチSSDであるM6Sは、今回のテスト結果からも分かるように、性能はトップクラスである。2014年5月中旬現在の実売価格は、256GBモデルで20,000円前後であり、コストパフォーマンスは非常に高い。
以前からPlextorのSSDは、初期性能だけでなく、長期にわたって使い続けても性能低下が低いことで定評があり、メインマシンのストレージとして使うには最適なSSDだといえる。新しくPCを組む場合はもちろん、HDDをシステムディスクとして利用していて、OSやアプリケーションの起動速度、操作レスポンスなどに不満がある人にもおすすめしたい製品だ。