また、背面はXperia Z2がアルミとガラスパネル、GALAXY S5が樹脂製となっており、持ちやすさはGALAXY S5に分がありそうだが、高級感は正直Xperia Z2の圧勝だ。
こうしてみると比較するまでもなくXperia Z2が買い! という結論になってしまいそうだが、実は両者の本当の違いはスペックに表れない部分にある。
Xperia Z2が重視しているのは、ディスプレイ、カメラ、サウンドだ。これはもちろん、ソニーがテレビ事業、カメラ事業、ウォークマン事業を持っているから。各部門で培った技術がXperia Z2にフィードバックされており、いずれもスマートフォンとしてトップクラスの性能を誇っている。
たとえばディスプレイはこれまでよりもさらに発色が良くなり、特に表現が難しかった赤と緑が鮮やかに表現されるようになった。サウンド面では、ウォークマンのデジタルノイズキャンセリング機能が搭載され、通話や音楽がよりクリアにできるようになった。もともとXperiaシリーズはウォークマン譲りの音質の評価が高く、今回さらにそれが向上したわけだ。また画質に定評のあったカメラもホワイトバランスが改善され、より好ましい色が出るようになっている。
Xperia Z2はすべての機能が従来機種よりもブラッシュアップされており、今回のスペックアップはそうした機能向上を受け止めるための正統進化といえそうだ。音楽はもちろん、動画などのリッチコンテンツを楽しみたいのであればXperia Z2一択だ。