――最近、周りに「気になる人」を聞くと、「門脇麦」という名前が多くあがります。それを象徴するように映画やドラマ出演が増えていますね。ご自身ではどのようなところが高評価につながっていると思いますか。
なぜですかね、よく分からないです(笑)。でも、作品だったり、人だったり、その時その時の出会いにとても恵まれているんだと思います。いろいろな方が「門脇麦」を魅力的にみせてくださっているなと。
――すごく謙虚というか、それが正直な思いというのがすごく伝わります。
『闇金ウシジマくん Part2』に関しても、もちろん彩香について考えたりしますけど、撮影して、そこから切り取って作品にするのは監督のものなので。もし、彩香という役が堕ちているように見えて、最後は応援したいと思ってくださる方がいるのであれば、それは私ではなく、この原作と監督のお陰だと思います。
――だからなんでしょうか。今回の映画は「門脇麦」が演じているというよりも、「彩香」が存在しているという印象を受けました。そこが女優としての評価につながっているんでしょうね。
どうなんでしょうかね…(笑)。全然分からなくて、不安でしかないので、一生懸命やるしかないんです。だから、一生懸命やります(笑)。
――3月に公開された『愛の渦』もそうでしたが、今回の役でも際どい描写があります。どのような心境や覚悟で挑んでいらっしゃるのか想像もつかないですが、抵抗はなかったのでしょうか。
この役をやりたいとかこの本が面白いとか、この人と一緒にやりたいという思いを今は一番大切にしたいなと思っています。過激な作品や役柄はどうしてもそこの部分が前面に出されがちですが、一つ一つの役に真摯に取り組むという気持ちはどの作品も変わりません。
――今回、演じられた彩香をはじめ映画にはホストにのめり込んでいく女性たちの姿が描かれています。門脇さん自身、何か依存しているものはありますか。
大切な人がそれにあたるんですかね、やっぱり家族とかかな。
――これからもいろいろな作品で話をうかがっていきたいのですが、展望みたいなものは考えていらっしゃるのでしょうか。
仕事に関していうのであれば、やっぱり私はまだ21歳で、仕事をはじめて3年目くらいですので、自分にはまだ何もありません。今は、自分の範囲を自分で狭めたくないなと思うので、いただいた仕事を一生懸命やりたいと思っています。プライベートでは、早く幸せな家庭は持ちたいですね。
――いいですね(笑)。結婚願望?
結婚願望というよりは、家族を作りたいなという気持ち。「100%仕事」だけになりたくないという思いは強くあります。
――こうしてお話をうかがっていると独特の雰囲気で。とても人見知りと思えない語り口というか。
本当ですか? 私、人見知りと思わせないことが、うまいんです。
――ということはこれも演じているんですか!?
嘘です、嘘です(笑)。
(C)2014真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん2」製作委員会