ARROWS NX
富士通ARROWSシリーズの最新モデルとなる「ARROWS NX」は、とにかく「使い勝手」にこだわった機種だ。最大の特徴はジャストシステムの協力により、日本語入力ソフト「Super ATOK ULTIAS」を搭載したこと。文章を読み取り、てにをはまで判断した正しい変換候補を表示してくれるのは、さすがはATOKだろう。
たとえば「せいかく」という言葉を変換する場合、「計算が」という文字が前にあれば「正確」を、「気の強い」が前にあれば「性格」を真っ先に出してくれるのだ。スマートフォンの文字入力にはイライラさせられることが少なくないので、ここのストレスを軽減できるのはかなり魅力的だ。
また、ARROWSならではのWhiteMagicディスプレイもさらに進化し、1000cdという明るい直射日光下でも画面が見やすくなっている。どうしても液晶画面は明るい場所で見づらくなってしまうものなので、これは使い勝手の向上に大きく貢献してくれそうだ。メールやLINE、あるいはSNSへの書き込みなど、場所時間を問わず文章を入力したい人にとって、ATOKとWhiteMagicのコンボはかなりの力になるだろう。
ただし、問題は140×69×10.4mmというサイズ。縦横はそうでもないが、厚みが1cmを超えており、これはなかなかの分厚さ。逆にその分、持ちやすいとも言えるが……。スマホにおける厚み数ミリの違いはかなり大きいので、ここは実際に触って確かめてみてほしい。