パナソニックは、住宅用太陽電池モジュール「HIT」の新製品として、出力と変換効率を向上させた「244α」および「250α」、ハーフタイプの「N120α」を発表。6月23日から受注を開始する。

また、ハーフタイプを自由に組み合わせることができる「屋外用マルチストリング型パワーコンディショナ 4.6kWタイプ」の受注も開始した。

国内の住宅用太陽光発電システム市場は、再生可能エネルギーの導入を促進する固定価格買取制度により堅調な需要が見込まれており、また、家庭の屋根などでは「できるだけたくさん発電したい」というニーズが増えている。

パナソニック エコソリューションズ社エナジー商品営業企画部商品営業企画グループ 太陽光・蓄電池商品営業企画チーム・吉澤正昭チームリーダー

パナソニック エコソリューションズ社エナジー商品営業企画部商品営業企画グループ 太陽光・蓄電池商品営業企画チーム・吉澤正昭チームリーダーは、「国内の太陽電池市場は大規模案件が縮小傾向にあり、市場全体としても減少するとみられているが、当社がターゲットとしている住宅用案件は安定的に推移すると予測されている」としたうえで「堅調な住宅市場への販売強化として、新たな製品を投入した」と語る。

今回発表した「244α」および「250α」は、独自のセル構造と、低反射ガラスの改良などにより、優れた温度特性を発揮。面積あたり、システム容量あたりの発電量はトップクラスを実現した。また、ハーフタイプモジュールを組み合わせることで、設置面積が限られた屋根や複雑な形状の屋根においても、より高容量の太陽電池モジュールの設置が可能になる。

世界最高の変換効率25.6%を達成したパナソニックの太陽光発電

大規模案件が縮小傾向にある国内の太陽電池市場。新商品は堅調な住宅市場向け

公称最大出力が244W、モジュール変換効率が19.0%の「244α」の希望小売価格は13万5,000円(税別、工事費別)。250Wで、モジュール変換効率が19.5%の「250α」が16万3,000円(同)。ハーフタイプのN120αは6万6,500円。今年度8万セットの販売を見込んでいる。いずれも、20年間のモジュール出力保証を無償で行っている。また、250αは受注生産となる。

左から住宅用太陽電池モジュールHIT「244α」、ハーフタイプの住宅用太陽電池モジュールHIT「N120α」、屋外用マルチストリング型パワーコンディショナー 4.6kWタイプ