マウスコンピューターの15.6型ハイスペックノートPCがモデルチェンジし、「m-Book K」シリーズとして新たに販売が始まった。最大の特徴は、GeForce GTX 850Mを搭載し、99,800円(税別)という求めやすい価格ながら従来よりも一層高いグラフィックス描画能力を得たことだ。今回、その低価格を実現した「MB-K620S」の実機に触れることができたので、早速、使い勝手とパフォーマンスをチェックしてみよう。

「m-Book K」シリーズの「MB-K620S」

15.6型フルHD+最新GeForce搭載の据え置き型ノート

「m-Book K」シリーズは、フルHD(1920×1080)表示に対応した液晶ディスプレイを搭載する、15.6型の据え置き型ノートPCだ。マウスコンピューターの15.6型ノートPCには、このほかにもディスプレイの解像度が1366×768の「LuvBook B」シリーズ、「LuvBook F」シリーズが用意されているが、これら2シリーズはCPU内蔵グラフィックス機能を使用しており、専用のグラフィックスチップは搭載していない。

対して今回の「m-Book K」シリーズは、NVIDIAから登場したばかりの最新グラフィックスチップ・GeForce GTX 850Mを搭載し、描画性能を大幅に高めているのが特徴だ。また、前2シリーズはCore i3やCeleronなどを搭載するエントリーモデルも用意されているが、「m-Book K」シリーズは標準構成のCPUがクアッドコアのCore i7-4700MQ(動作周波数2.40GHz、ターボ・ブースト機能利用時最大3.40GHz)となっている。性能にこだわりのあるユーザーを明確に意識した構成といえるだろう。

外観はごくシンプルにまとめられており、設置場所を選ばない

また、ディスプレイはノングレアタイプの液晶パネルを採用しており、この点でも玄人向けの仕様となっている。確かに、光沢のあるグレアタイプの液晶パネルのほうが、色の鮮やかさでは一枚上手なので、家電販売店の店頭などではグレア液晶の製品が目立っている。しかし、照明や外光の映り込み、長時間使用時の目の疲れを防ぐといった点では、反射の少ないノングレア液晶のほうが有利だ。PCをよりヘビーに使い込むユーザー向けに、実用性を高めた仕様となっている。

照明などの映り込みが気にならず、長時間の使用でも目が疲れにくいノングレア液晶を採用

キーピッチ約19mmでテンキーも標準搭載

広い面積が確保されているタッチパッド部分

マウスコンピューターでは従来、15.6型フルHDディスプレイとGeForceを搭載するハイスペックノートPCとして「LuvBook K」シリーズを用意しており、新製品の「m-Book K」シリーズはそれを置き換える形で登場した。このため、基本的なスペックは従来の「LuvBook K」シリーズから継承されている点が多いが、細かい点としては拡張性に若干の強化が図られており、従来USB 3.0×2+USB 2.0×2だったUSBポートが、USB 3.0×3+USB 2.0×1になっている。また、USB 3.0ポートのうち左側の1ポートはeSATAポート兼用で、大容量の外付けHDDなどを高速に接続可能だ。

左側面はアナログRGB出力、LANポート、USB 3.0/eSATAポート、HDMI出力、USB 3.0ポートが並ぶ

右側面にはマイク、ヘッドフォン、USB 2.0、USB 3.0の各端子

そのほか、サウンド機能にはCreative Technologyの「Sound Blaster Cinema」を新たに採用した。ユニットのサイズに制限のあるノートPCの内蔵スピーカーは、どうしてもサウンド再生時の迫力が不足しがちだが、Sound Blasterの高音質化技術により、動画やゲームを楽しむ際も、奥行きや表現力に富む音質を得ることが可能となっている。