最大2.60GHzで動作する超低電圧版Core i5

それでは「LB-C300S-SSD」のスペックを確認しよう。CPUには、インテルの第4世代Core i5シリーズ「Haswell」の「Core i5-4200U」を採用。消費電力の少ない超低電圧版CPUだ。動作周波数1.60GHzのデュアルコアCPUで、動作周波数を引き上げるターボ・ブースト機能により最大2.60GHzで動作する。またハイパースレッティング機能によりWindows 8.1からは4スレッドとして認識されるため、動画のエンコードなどでは処理速度向上が期待できそうだ。メモリはモバイルノートPCとしては多めの8GBをシングルチャネルで搭載しており、容量に余裕がある。グラフィックスは、CPUに内蔵された「インテル HD グラフィックス 4400」が使用される。

SSDを標準搭載し、Windowsやアプリケーションを高速起動

ストレージにはHDDの代わりにSATA接続のSSDを搭載している。ADATAのSP900シリーズの製品が採用されており、容量は256GB。SSDの効果は大きく、Windowsの起動速度はすこぶる速い。さらに上の速度や容量を求める方には、東芝製HG6yシリーズの512GB SSDを採用している上位機種「LB-C300X-SSD」を選択することをお勧めしたい。無線LANにはIEEE802.11n対応の「Realtek RTL8723BE」を搭載している。最新のIEEE802.11acに対応したい場合は、BTOカスタマイズから「インテル Dual Band Wireless-AC 7260」に変更するといいだろう。どちらを選択した場合でも、Bluetooth V4.0も内蔵される。

ベンチマークソフトで「LB-C300S-SSD」の実力を確認

続いてベンチマークソフトで計測し、アプリケーション実行時のパフォーマンスを確認していこう。まずはWindowsシステム評価ツール「WinSAT formal」を利用して、Windowsエクスペリエンス インデックス スコアの結果を確認。CPU内蔵グラフィックスを利用しているため、グラフィックス項目こそ低めだが、モバイルノートPCとしてはけっして低くない。プロセッサやメモリは期待通りの数値が確認でき、プライマリディスクのスコアはSSDの効果により非常に高い。

Windowsエクスペリエンス インデックス
プロセッサ 7.2
メモリ 7.2
グラフィックス 4.9
ゲーム用グラフィックス 5.1
プライマリディスク 8.1

続いて、PCの総合的な能力を見るfuturemarkのベンチマーク「PCMark8」と、SSDの速度を見る「CrystalDiskMark」を確認しよう。デュアルコアCPUながらも最大動作クロックが高めとなるため、「PCMark8」はなかなか優秀な数値が確認できる。SSDを搭載しているため、「CrystalDiskMark」の結果はすばらしく、HDDとは次元の違う速度を体感できる。

PCMark8 Home conventional 3.0
Your Home conventional 3.0 Score 2271
Web Browsing - JunglePin 0.339 s
Web Browsing - Amazonia 0.138 s
Writing 3.69 s
Photo Editing v2 0.856 s
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v2 30.0 fps
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2 145.0 ms
Casual Gaming 14.9 fps
Benchmark duration 32min 39s

CrystalDiskMark

最後にゲーム向けのベンチマークを2本試してみよう。今回は「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」と「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」の計測を行った。ディスプレイの解像度が1366×768であるため、必然的に解像度は1280×720前後を利用することになる。高解像度を要求されないため、ゲームもなかなか快適に動作するようだ。

ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
設定 スコア 評価
1280×720【標準品質(ノートPC)】 2757 やや快適
1280×720【高品質(ノートPC)】 1726 設定変更を推奨
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト
設定 スコア 評価
1280×720【低品質】 4736 普通
1280×720【標準品質】 4015 普通
1280×720【高品質】 3010 普通

プリインストールソフトにはタッチパッド用の便利なツールも

プリインストールソフトとしては、マカフィーの総合的セキュリティソフト「インターネットセキュリティ」を用意。余計なソフトがインストールされていないため、かえって扱いやすいだろう。そのほか、タッチパッド設定用のツールとして「Elan Smart-Pad」がインストールされている。また、追加でOffice系アプリケーションが必要な場合は、BTOカスタマイズから選択することも可能だ。

マカフィーの「インターネットセキュリティ」。ウィルス対策などのセキュリティ機能を備えている

タッチパッドの動作を設定するツール「Elan Smart-pad」。マルチタッチ操作への対応も行える

コストパフォーマンスに優れた構成からハイスペックまで

「LuvBook C」シリーズは、仕様の幅がなかなか広い。コストパフォーマンスを重視した4万円台のモデルも存在する一方、大容量SSDを搭載した10万円を超えるモデルもある。今回試用した「LB-C300S-SSD」はCPU、メモリ、ストレージがそれぞれワンランク高い構成であり、価格も含め、全体的なバランスがちょうどいいモデルといえる。「LuvBook C」シリーズは、いずれのモデルも10点マルチタッチ対応の11.6型液晶ディスプレイを標準搭載している。モバイル環境でWindows 8.1とタッチパネルの利便性をぜひ体験してみてほしい。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 LB-C300S-SSD
ディスプレイ 11.6型HDグレア液晶(1366×768)
CPU インテル Core i5-4200U
メモリ 8GB PC3-12800 DDR3L SO-DIMM
SSD 256GB(SATA接続)
チップセット -
光学ドライブ -
グラフィックス インテル HD グラフィックス 4400
OS Windows 8.1 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN、IEEE 802.11 b/g/n対応無線LAN
インタフェース USB 3.0×1(右側面×1)、USB 2.0×2(左側面×2)
サイズ W300×D200×H21mm(折り畳み時)
重量 約1.5kg
バッテリー駆動時間 約5.3時間
価格 89,800円(税別)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2014/5/7(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。