モバイルノートPCにこそタッチパネル液晶
マウスコンピューターのノートPCは、17型の大画面液晶から14型のウルトラブック、クリエイター向けの15型ノートPCなど、多数のラインナップが用意されている。その中でもひときわサイズの小さいシリーズが、11.6型のモバイルノートPC「LuvBook C」シリーズだ。
モバイルノートPCは、パーツが集約されている分、15型前後のノートPCよりも価格が高くなることが多いが、「LuvBook C」シリーズは4万円台という手頃な価格から購入できる点が魅力の一つだ。しかし、低価格モデルが用意されているからといって、機能が見劣りするわけではない。最大10点までのマルチタッチに対応した液晶ディスプレイを標準で備えており、Windows 8.1をタッチやスワイプ、ピンチなどで操作できる。またBTOカスタマイズを行えば、さらに快適な環境を実現することも可能だ。今回はそんな「LuvBook C」シリーズから、ストレージにSSDを搭載した上位機種「LB-C300S-SSD」を試用する機会を得たので、その実力を検証してみた。
デスクトップPCでは使いどころが難しい、Windows 8.1のモダンUIとタッチパネルだが、モバイルノートPCなら使い勝手は悪くない。外出先でちょっと情報を確認したいときなどは、デスクトップ画面から参照するよりも手早く内容にアクセスできるし、ある程度の慣れは必要だが、環境によっては、キーボードとタッチパネルの組み合わせは、タッチパッドより素早い操作が可能だったりする。タッチパネル液晶は、モバイルノートPCでこそ使ってみてほしい機能なのだ。
金属製の天板に、シルバー色を基調とした本体
「LB-C300S-SSD」は、Windows 8.1を搭載した11.6型のモバイルノートPCとなる。LEDバックライトを搭載し、マルチタッチに対応した1366×768の光沢液晶ディスプレイは、Windows 8.1との親和性が高い。金属にヘアライン加工が施されたシルバー色の天板は、デザイン上の主張が少なく利用シーンを選ばないだろう。天板以外も、同じくヘアライン加工の施されたシルバー色で統一されているが、素材はプラスチックのようだ。金属素材を避けることで重量を減らしているのかもしれない。
シルバー色を基調としたシンプルなデザインは、ビジネスにおいても主張が少なく、さまざまなシーンで使用できるだろう |
天板の表面はヘアライン加工が施されており、4万円台から購入できるPCとは思えない質感を備えている |
シルバー色の筐体に対して、アイソレート型のキーボードは黒色でまとめられており、キーの刻印が判別しやすい。キーボードの配列も特殊な配置は少なく、違和感を感じることなく打鍵できるだろう。右側の「Ctrl」のみ若干変わった位置にあるので、多用する方は確認してほしい。アクセスランプなどのLEDは、本体の左手前側にまとめられており、電源とバッテリーはディスプレイを閉じた場合でも点灯が確認できる。タッチパッドはクリックボタンが分かれていない、パッド手前側の左右の端が沈み込むタイプ。本体右端に設けられている穴は内蔵マイクだ。
拡張性を損なわない、必要最低限のインタフェース
モバイルノートPCらしく、インタフェースは必要な端子を絞り込んだ構成となっている。右側面には手前側から、マイク入力共用の音声端子、USB 3.0端子、HDMI端子、ギガビットLAN端子、ACアダプタの差込口が並ぶ。左側面はマルチカードリーダー(SD/SDHC/SDXC/MMC対応)、USB 2.0端子2基、そしてケンジントンロックだ。裏面は黒い1枚の板で構成されており、しっかりとしたゴム足で安定した設置が可能。手前よりも奥側のゴムのほうが高く、設置すると本体が自然に傾斜する。左右手前側のスリットは内蔵スピーカー。電源ボタンはキーボードの左上に配置されており、LEDなどは内蔵されていない。
金属素材を使用した天板にヘアライン加工を施すなど、なかなか高級感のある外観を備えており、その重量も十分持ち運び可能な約1.5kg。公称動作時間は最大約5.3時間となっている。付属するACアダプタはメガネ型で、19V・40W仕様となっており、本体といっしょに持ち運んでも苦にならないサイズだ。次ページでは詳しいスペックを確認しつつ、「LB-C300S-SSD」の性能をベンチマークの結果から見ていこう。