ハンターの目が覚めると、そこはポッケ村だ。懐かしさのあまり、しばらく村の中をぐるぐると歩きまわってみた。操作はもちろんタッチで行う。画面左下にアナログパッドに当たるバーチャルパッドがあり、右下に各ボタンに対応したアイコンが配置されている。レスポンスも良好だ。画面を切り替えた際のロード時間が短くなっているところなどは、むしろオリジナル版よりも進化している。iPhoneだとメニュー画面の文字がかなり細かいのがちょっと気になるが、慣れればそれほど問題はない。
村をうろうろしながら、ふとグラフィックの精細感が増していることに気づいた。そう、iPhoneはゲーム専用機よりも解像度がかなり高いため、グラフィックをそのまま移植すると、なんだかボヤッとした画面になってしまうはずなのだ。それが逆に精細に感じられるということは……。
「iPhone/iPadの高精細なディスプレイに対応して、グラフィックはすべてHD化しています」(担当者)
やっぱりそうだったか! 昔の解像度のままiOSに移植されるタイトルも多い中、『MHP2ndG』はかなりの気合の入れようだ。それにしても、PSPの画面は当時めちゃくちゃ綺麗だと感じたものだが、6年も経つともうスマホにはぜんぜん敵わない。この業界の進化のスピードは本当に速い。
さて、さっそくクエストを受注して出かけてみよう。まずは簡単なところで小型モンスター討伐クエストから。武器は弓を選択した。
クエストが始まったら、とりあえず操作の練習からやってみよう。『MHP2ndG』の操作やボタン配置はかなり練られていて、意外にも(?)快適に操作することができる。たとえば アイテムはタッチですぐ使用できたり、ボタンの同時押し操作がフリック入力に割り当てられていたりといった具合だ。そりゃあボタンの方がやりやすいのは間違いないが、あの複雑な操作をタッチパネルに最適化して落とし込んだだけでも拍手ものだと思う。
それでもやはり、押した感触が指に伝わらないタッチだけでは思うように立ち回れないないことも多い。そんな初心者のために、今回のiOS版ではオリジナル版にはなかった「タ ーゲットカメラ」機能が搭載されている。さらに、本作オリジナルの機能としてモンス ターを常に正面にとらえてくれる自動追尾カメラモードも用意。ディスプレイが小さい iPhoneにとっては、これがあるとないとではクエストの難易度ががらりと変わる。特に久しぶりのモンハンだというハンターは、ぜひオプションメニューからターゲットカメラをオンにしてプレイしてもらいたい。
ちなみに画面全部がタッチパネルになっており、フリックで視点切り替え、タップでカメラが正面を向く。これをうまく使えば懐かしの"モンハン持ち"も可能だ。
このほか、操作は細かいところまで気が配られている。たとえば抜刀状態ではアイテムが使えないことを示すためアイコンがブラックアウトしたり、アイテム欄をフリックでも左右に送れたりする。