開拓の余地があるビジネス

前述の通り、中国市場と日本市場において非常に好調な伸びを見せているiPhone。米国でも4割以上の販売シェアを誇り、先進国市場での強さをうかがい知ることができる。また四半期ごとに4000万台以上の増加をしている製品カテゴリは、Appleの中で他にはない。

また、iPhoneを購入した半数が新規ユーザーであったと指摘しており、iPhoneが「Appleユーザー」を増加させる原動力となっていることがわかる。このことは、後述のアプリやコンテンツストアを活発化させる原動力と言える。

新規獲得ユーザーは、先進国から新興国へと移ってきているようだ。発表の中で、ブラジル、ポーランド、トルコ、インドネシアで二桁成長があったとしており、またインドでは2倍以上の成長を記録している。

しかしながら、他の地域が前年同期比でプラス成長をしているのに対して、中国(香港・台湾を含む)と日本をのぞくアジア太平洋地域では、-17%と大きくマイナスに落ち込んでいる点が気になるところだ。iPhoneのセールスのみの影響とは言えず、また各国の経済状況にも左右されることだが、Appleとしてもまだまだ開拓の余地が残されているとみて良いだろう。