一方で、2014年9月5日から開催される「IFA 2014」では、新たな展示会場として、「City Cube」が完成。これがIFA 2014で初めて使用されることになる。
IFA 2013では、14万5,000m2を使用して開催されたが、これまでの延長線上ではあと1~2%拡張するのが精一杯といえた。だが、新たにCity Cubeが完成したことで、展示スペースを一気に拡張することができるようになる。
「City Cubeは、2フロアで、6,000m2の展示面積を持つ。IFA 2014では、サムスンがCity Cubeで展示を行うことになり、家電とAV製品を同じフロアで展示することになる。また、ソニーは、サムスンが出展していたホール20へ移動する。さらに、Bauknehtが新たに出展することで、B/S/H(ボッシュ/シーメンス)、ミーレ、エレクトロラックスという欧州の4大家電メーカーのすべてが、初めて出揃うことになる」(Goke氏)という。
そのほか、超高精細を実現する4Kテレビや21:9の5Kディスプレイのほか、「カーブド」と呼ばれる湾曲ディスプレイを採用したテレビやスマートフォン、スマートテレビをはじめとするスマートデバイスのほか、家電機器のネットワーク対応、パーソナルケアやウェルネス領域の製品の増加、エネルギー効率を実現した機器や、スタイリッシュなデザイン性を追求した製品などの展示が見込まれるという。
【左】VESTELが展示した4Kテレビ 【右】パナソニックが展示した4Kテレビ。日本ではすでに発表している |
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【左】TCLはTHOMSONブランドの65型湾曲ディスプレイ4Kテレビの年内発売を公表 【右】TP VisionはフィリップスブランドのAndroid搭載テレビを展示 |
今回の事前展示や製品説明では、VESTELやパナソニックが4Kテレビを展示。TCLがTHOMSONブランドの65型湾曲ディスプレイ4Kテレビを年内に発売することを明らかにしたほか、TP VisionがフィリップスブランドのAndroid搭載テレビを展示。その一方で、ミーレが同社初となるロボット掃除機のデモストレーションを行ってみせた。さらにVESTELやB/S/Hが、コンシューマエレクトロニクス機器を結ぶ「ホームコネクト」などの取り組みを紹介した。
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ミーレが同社初となるロボット掃除機のデモストレーション(動画再生はこちら) |
一方、IFA 2014のオープニングキーノートは、サムスン電子のプレジデント&CEOのBoo-Keun Yoon氏が行うことも発表された。
また、「IFA+サミット」と題した新たな会議を用意。コンテンツ分野からも参加を呼びかけ、デジタルの将来についての議論だけでなく、新たなトレンドの確立や、新しいアイデアを創造するための機会を提供することになるという。
gfuのChairman of the supervisoryであるHans-Joachim Kamp氏は、家電の黎明期をコンシューマエレクトロニクス1.0とし、その後、日本の家電メーカーが主役となった普及機や、デジタイゼーションと呼ぶデジタル機器の普及機を経て。これからコンシューマエレクトロニクス4.0の時代になると表現。「コンシューマエレクトロニクス3.0は、Dが主役だったが、コンシューマエレクトロニクス4.0はiが主役になる。IFA 2014はそのためのイベントになる」などと位置づけた。