「ドラゴンクエストX」のプロデューサー齊藤陽介氏も登場

イベントには、スペシャルゲストとしてスクウェア・エニックスより、「ドラゴンクエストX」のプロデューサーである齊藤陽介氏が登場。コーパス氏とトークショーを行った。

「ドラゴンクエストX」のプロデューサーである齊藤陽介氏。ファンの間では"よーすぴ"というニックネームでおなじみ

「ドラゴンクエストX」は、ドラゴンクエストシリーズのナンバリングタイトルとして初となるオンラインRPG。プレイヤーは「アストルティア」という世界を舞台に仲間と一緒に冒険する。2012年8月よりWiiでサービスを開始し、2013年3月からWii U、2013年9月からWindows PC、2013年12月からNTTドコモのスマートフォン、タブレットでもサービスを提供している。

さまざまなプラットフォームでゲームをプレイできるが、「ドラゴンクエストX」をPCでプレイするメリットとしてコーパス氏は「いつどこで遊ぶのが選択できる柔軟性」を挙げる。齊藤氏も「家ではハイスペックなデスクトップPC、外ではノートPCの2台を使っている。そういった自由がきく部分がいいところ」と同意する。

さて、このトークイベント中に「ドラゴンクエストファンへのうれしい情報」として「特別なキャンペーン」を展開すること明かされた。コーパス氏は「まだ詳細は伝えられないが、近日中に正式にお知らせしたい」としつつも、「おそらくバンドルキャンペーンになるだろう」と述べ、齊藤氏もそれに合わせるように「PCを買うとドラゴンクエストXがついてくるなんてことになるといいですね」と発言するなど、AMD製品あるいはAMD製品を搭載したPCへのバンドルキャンペーンが展開されることは確実だろう。

また、来場者からベンチマークテスト配布直後と現在では、同じ環境でも大きくスコアが上昇しているというという指摘を受けた齊藤氏は、「AMDの協力でここ数カ月にわたってAMD製APU向けの最適化をした結果」と明かした。前述の通り、会場ではいたるところで"Kabini"による「ドラゴンクエストX」ベンチマークテストが行われており、エントリー向けAPUである"Kabini"でもある程度快適に動作していた。

トークセッション後にはじゃんけん大会も開催

各社のマザーボードも展示 - MSIからはKabini搭載ノートPCの参考展示も

会場ではマザーボードメーカー各社によるAM1マザーボードの展示や紹介も行われた。Kabiniはチップセットまで統合したSoCなので、実際のところマザーボード単体での差別化は難しい。しかし、機能による差別化がしにくい分、メーカー各社がこれまで取り組んできた品質基準や部材へのこだわりをアピールする機会となっている。

GIGABYTEは、AM1対応マイクロATXマザーボード「GA-AM1M-S2H」とKabiniベースのE1-2100をオンボードで搭載したMini-ITXマザーボード「GA-E2100N」を展示。同社独自の品質基準「Ultra Durable」による高品質をアピールする。

GA-AM1M-S2H

GA-E2100N

また、AM1プラットフォームでは、CMOSの機能がAPUに統合されているため、APUを交換すると設定が消えてしまうが、「GA-AM1M-S2H」ではRTC ICを独自に実装することでAPUを交換してもBIOSの設定が維持されるとしている。

低消費電力がKabiniの売りでもある。ベンチマーク実行時でもシステム全体で25Wの電力消費

ASRockは、AM1対応製品としてマイクロATXの「AM1B-M」とMini-ITXの「AM1B-ITX」「AM1H-ITX」の3製品をすでに発表している。これまで数々の「変態」マザーボードを世に送り出してきた強みを生かして、AM1対応マザーボードでもひと味違う製品となっている。

ASRockによる数々の「変態」マザーボード。自作暦が長いユーザーには懐かしい製品ばかりだろう

中でも最上位モデルの「AM1H-ITX」は、搭載するSATAポートの数を増やしたほか、ACアダプタにも対応し、AM1プラットフォームの中でも自由度の高い製品となっている。

ACアダプタにも対応した「AM1H-ITX」

AM1B-ITX

AM1B-M

ASUSTeK Computerは、マイクロATXの「AM1M-A」とMini-ITXの「AM1I-A」を展示。 ASUS広報 岩崎晋也氏が自ら制作した「ラジコンPC」や「ウェアラブルPC」が注目を集めていた。

AM1I-A

AM1M-A

イベント前日の遅くまでかかって自作した小型PCを披露。ケースはアクリル板とクリアファイルで作成したという

小型PCを組みつけて走らせることもできるという「ラジコンPC」

こちらも小型PCをバンドに取り付けることで「コードが届く範囲」で動き回れる「ウェアラブルPC」。やろうと思えばこんなこともできてしまうのが自作PCのよさでもある

MSIはMini-ITXの「AM1I」を展示。小型であることやレガシーポートのサポートを生かして、コンシューマ向けだけではなく、POS端末など法人向け製品にも活用したいとしている。

AM1I

また、MSIからはKabini搭載の11.6型タッチノートPCも紹介された。現在のところ搭載APUは2コアのE1-2100だが、市場の声が大きければA4-5000搭載モデルなども検討するという。5月~6月の発表を予定しており、想定価格は4万円台~5万円未満とタッチ対応ノートとしては価格を抑えたエントリーモデルとなっている。

Kabini搭載の11.6型タッチノートPC

スペックはこんな感じ

このほか、BTO各社によるPCも参考展示としてお披露目されていた。