駆動時間と処理速度を両立させる超低電圧版Core i7

続いて、「LB-L471S」のスペックを確認していこう。CPUには第4世代Core i7シリーズ「Haswell」の超低電圧版である、インテルCore i7 4500Uを搭載。動作周波数1.80GHz(ターボ・ブースト機能利用時最大3.00GHz)のデュアルコアCPUとなっている。動作周波数を引き上げるターボ・ブースト機能や、Windows 8.1から4スレッドとして認識されるハイパースレッティング機能などにより、Windowsの動作で不満を感じることはまずないだろう。メモリは標準仕様では4GBだが、試用機では8GBへカスタマイズされていた(7,900円 税別)。本機の仕様なら4GBでも十分だが、8GBあれば64ビット版Windowsの動作でも余裕があるだろう。3Dグラフィックスは、CPUに内蔵されたインテル HD グラフィックス 4400を使用する。

SSDを搭載することでアクセス速度を大幅に向上

ストレージにはmSATA接続のSSDを搭載。容量は128GBとなっており、試用機ではADATA製品が搭載されていた。SSDの効果もあり、起動速度は上々だ。128GBでは保存容量が足りないという懸念はもちろんあると思うので、その際は同シリーズ上位機種への変更か、BTOカスタマイズを検討したい。無線LANには、IEEE802.11ac対応製品であるインテル Dual Band Wireless-AC 7260を搭載しており、ネットワークのスピードにも期待できる。802.11ac対応ルータも増えてきているので、その速度をすぐに活かせる人も多いだろう。さらに、Bluetooth V4.0モジュールも搭載されており、周辺機器への対応も万全だ。

最小限のプリインストールソフトとツール

プリインストールソフトとしては、マカフィーの総合セキュリティソフト「インターネットセキュリティ」を用意。また特殊なものとしては、タッチパッドのツール「Elan Smart-Pad」がインストールされている。こちらはタッチ操作などのカスタマイズを行う、本機独自のものだ。余計なソフトは含まれていない点はうれしい。もしOffice系アプリケーションが必要な場合は、BTOカスタマイズから選択しよう。

ウィルス対策やファイヤーウォールなどのセキュリティ機能を備えた、マカフィー「インターネットセキュリティ」

タッチパッドの動作を設定できる「Elan Smart-Pad」。ズームや三本指スワイプの設定などが行える

ベンチマークソフトで見る「LB-L471S」の実力

最後に、アプリケーション実行時のパフォーマンスを見るために、いくつかのベンチマークソフトで計測してみよう。まずはWindowsエクスペリエンス インデックス スコアの結果から。Windows 8.1ではコントロールパネルから確認できなくなっているため、 Windowsシステム評価ツール「WinSAT formal」にて計測を行った。CPU内蔵グラフィックスを利用しているため、グラフィックス項目は低めだが、プロセッサやメモリ、ディスクの項目は期待通りの数値が確認できる。

Windowsエクスペリエンス インデックス
プロセッサ 7.4
メモリ 7.4
グラフィックス 5.1
ゲーム用グラフィックス 5.3
プライマリディスク 8.1

次にPCの総合的な能力を見るfuturemarkのベンチマーク「PCMark8」と、SSDの速度を見る「CrystalDiskMark」を試してみよう。「CrystalDiskMark」の結果にも表れている通り、やはりSSDは体感速度の引き上げに一役買っており、その結果は「PCMark8」にも表れているようだ。

PCMark8 Home conventional 3.0
Your Home conventional 3.0 Score 2401
Web Browsing - JunglePin 0.328 s
Web Browsing - Amazonia 0.136 s
Writing 3.86 s
Photo Editing v2 0.732 s
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v2 30.0 fps
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2 123.0 ms
Casual Gaming 16.3 fps
Benchmark duration 31min 58s

CrystalDiskMark

ゲーム向けのベンチマークとして「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」の計測を行った。ほかの項目ほどにはゲーム用グラフィックスの性能が高くない本機だが、ディスプレイの解像度が抑えめの1600×900であるため、設定を欲張らなければ遊べそうな数値が確認できた。ゲーム用途は厳しいと感じるスペックだけに、うれしい誤算だ。

ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
設定 スコア 評価
1280×720【標準品質(ノートPC)】 2992 やや快適
1280×720【高品質(ノートPC)】 1804 設定変更を推奨
1600×900【標準品質(ノートPC)】 2023 普通
1600×900【高品質(ノートPC)】 1214 設定変更が必要

マルチタッチやSSDなど"今、欲しいスペック"が詰まった「LB-L471S」

Windows XPへの買い換えや消費税増税などが重なったこの時期に、「LuvBook L」シリーズが人気を誇っている秘密は、この"今、欲しいスペック"が凝縮されている点にありそうだ。マルチタッチ対応のタッチパネル液晶ディスプレイ、高速アクセスにより体感速度の大幅な向上が期待できるSSD、データ送受信速度が大幅に向上するIEEE 802.11ac、そしてインテルCore i7と、購入を健闘する際にカギとなっているデバイスがすべてそろっている。これが同シリーズの最大の魅力だろう。そしてユーザーの方の多くも、この魅力に気付いていたというわけだ。据え置きに良し、モバイルに良しな「LB-L471S」。Windows 8.1を搭載したノートPCをお探しなら、ぜひ検討候補に加えてほしい。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 LB-L471S
ディスプレイ 14型HD+液晶(1600×900)
CPU インテル Core i7-4500U
メモリ 4GB PC3-12800 DDR3L SO-DIMM
SSD 128GB(mSATA接続)
チップセット -
光学ドライブ -
グラフィックス インテル HD グラフィックス 4400
OS Windows 8.1 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN、IEEE 802.11 ac/a/b/g/n対応無線LAN
インタフェース USB 3.0×2(右側面×2)、USB 2.0×1(左側面×1)
サイズ W338×D233×H21.5mm(折り畳み時)
重量 約1.81kg
バッテリー駆動時間 約11.5時間
価格 99,800円(税別)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2014/4/22(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。