IoT(モノのインターネット)、そしてウェアラブル

スペシャルセッション『IoT(モノのインターネット)、そしてウェアラブル~「パーソナルコンピューティング」の今後』では、米HP プリンティング&パーソナルシステムズ事業 テクノロジービジョン&ストラテジー部門 シニアディレクターのアンドリュー・ボーウェル氏が講演した。

ボーウェル氏は、パーソナルコンピューティングにおける最新のテクノロジー製品やコンセプトを紹介することで、現在どのようなテクノロジートレンドが起こっているのかをまとめた。

米HP プリンティング&パーソナルシステムズ事業 テクノロジービジョン&ストラテジー部門 シニアディレクターのアンドリュー・ボーウェル氏(写真左)。6つのジャンルでテクノロジートレンドを紹介(写真右)

例えば、モビリティ分野では現在51億の携帯電話の普及がある。そのうち10億を超える人達は貧困層であり、そうした人達でも携帯電話を持っている。つまり、従来「衣食住」と言っていた生活の基本要件に、現在はモバイルが加わっているという。

携帯電話が生活の基礎要素となっているように、テクノロジーの発達とイノベーションによって生活も変わる。イノベーションを起こすべく、HPは多くの分野に多額の投資を行っていると訴えかけた。

講演タイトルだったこともあり、モビリティに関する説明が多かった。講演では、モビリティの先がウェラブルというニュアンスで語られた。ちなみに、あまりにもスライドが多かったので、ここでは割愛させていただく。また、IoTの次の主戦場は家(connected home)になるということだが、具体的な話はなかった

海外事例の紹介が多かったものの、日本在学・勤務経験のあるボーウェル氏が日本での事例として取り上げたのが、NTTドコモだ。NTTドコモはGoogleグラスのようなウェラブルデバイスを利用して、日本語のメニューを見るとすぐに他言語に翻訳して、オーバーラップさせる技術を持っているという。

NTTドコモのリアルタイム翻訳&表示技術

今回、もう1つ力が入っていたのが、このイマーシブ・エクスペリエンスだ。従来のVRや現実とVRの重ね合わせ、あるいは壁面の広告を使った仮想店舗の実験などが紹介された。そのほか、HP自身のテストサービスである「マジカルライトフォトアプリ」「HP Live Paper/Live Document」を紹介していた