東北楽天ゴールデンイーグルスから田中将大選手が移籍し、なにかと話題のニューヨーク・ヤンキース。本拠地・ヤンキースタジアムは、メジャー・リーグの数あるボールパークの中でも特に歴史と威厳があり、ヤンキースファンでなくても楽しめる数々のツアーが開催されている。チケットは特設ページより購入可能で、9月末までの毎日行われており、一人でも参加できる「CLASSIC INDIVIDUAL TOUR」の大人料金は20ドルだ。ツアーで回ってきた様々な"観光スポット"を紹介しよう。

ヤンキースタジアムの名所をまわれるツアー「CLASSIC INDIVIDUAL TOUR」の中身とは……

伝統と威厳を確実に受け継いだ新しいスタジアム

現スタジアムは、2009年4月に新しく建設された。ただ、旧スタジアムのすぐ隣の敷地にあり、最寄り駅も同じだ。荘厳な造りは旧スタジアムができた1923年当時にむしろ近い雰囲気がある。新旧どちらもライト側が狭く、歴代スター選手や監督のレリーフがある「モニュメントパーク」も、旧スタジアムからそのまま移設されている。

ツアー集合場所のGATE6。スタジアムは外観も美しい

高い天井が印象的な「グレート・ホール」からツアーはスタートした

かつて旧スタジアムのツアーにも参加したことはあるが、新スタジアムを訪れた際にも、「また、ヤンキースタジアムに帰ってきた」という感覚を持つことができ、旧スタジアムの歴史と伝統が間違いなく受け継がれていることを実感できた。

モニュメントパークで過去の名選手について熱く語るガイド

名前だけで圧倒される名選手たちのレリーフ

早速ツアー内容を紹介していこう。まずは新スタジアムのGATE6前に集合。中に入り往年の名選手の写真が飾られたグレート・ホールで点呼を終えたら、ツアーのスタートだ。

テレビで見覚えのあるフィールドを横目に見ながら、まずはレフト外野席前にあるモニュメントパークへ。ベーブ・ルース、ジョー・ディマジオ、ルー・ゲーリック……。ワールドシリーズへの出場40回、うち27回の制覇を誇る名門チームに名を刻んだ選手たちのレリーフが並ぶ場所だ。「本当に彼らはヤンキースが好きなんだろう」とすぐに分かるガイドの熱い解説も、気分を盛り上げてくれた。

通算714本のホームランを量産したベーブ・ルースさんの石碑

2130試合連続出場という大記録を打ち立てたルー・ゲーリックさんの石碑

永久欠番のモニメント。「4」はルー・ゲーリックさん、「3」はベーブ・ルースさん、「5」はジョー・ディマジオさんと、まさに稀代の英雄たちの背番号が並ぶ

「42」は黒人初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンさんの背番号。昨年11月には、彼の人生を描いた映画「42 ~世界を変えた男~」(邦題)も公開され、話題となった