もうひとつ、Xperia Aを9カ月使って改めて思うことは、ボディの大きさが絶妙であるということだ。

普段使っているのがiPhone 5ということもあり、筆者はあまり大きなスマートフォンには慣れていない。特に、最近の5インチを楽に超えてくるような大画面のスマートフォンにはなかなか馴染めないのだ。だいたいにしてデカすぎるし、それなら7インチのタブレットを使うわと言いたくなる。

そこへいくと、Xperia Aの大きさは実にいい。縦131mm、横67mmというサイズと4.6インチのディスプレイは、iPhone 5よりは大きくて見やすいものの、ギリギリで携帯性を阻害しない程度に抑えられている。仕事でさらに大きめのスマートフォンも色々と触ったが、正直、横幅が70mmを超えてくると、手の小さな筆者にはちょっと辛いものがある。……これは女性も同じではないだろうか。Xperiaシリーズは70mm前後でいったりきたりしているようだが、できれば今後も70mmを超えないサイズのスマートフォンを作り続けてほしいと思う。

Xperia Aは、とにかくこれといった欠点のないスマートフォンだ。それでふと思ったのだけど、Xperiaシリーズは何となく立ち位置としてかつてのiPhoneに近づいているような気がしないでもない。所有感を満たす秀逸なデザインに、過不足ないスペック。もしスペックの上で他のスマートフォンに負けたとしても、「とりあえずXperiaなら間違いないから」と言わせるだけの魅力を備えつつあるように思う。

ソニーにはぜひこれからも、Xperiaシリーズをブランドとして大切に育てていってもらいたい。

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