モバイルバッテリーの変化

1つ変化を発見できるとしたら、モバイルバッテリーだ。

日本では長い通勤時間やスマートフォンの用途が多岐にわたることから、スマートフォンのバッテリーを持つ人が増えている。特に、筆者の経験でもそうだったが、東日本大震災とこれに続く輪番停電の経験を通じて、スマートフォン向けのバッテリーの重要性を痛感したこともあった。

日本からは、モバイルバッテリーで急成長したiPhoneアクセサリメーカーCheeroが、マンガのキャラクター「ダンボー」のバッテリーをひっさげて出展していた。これに対し、米国のブランドPowerocks USAが、比較的大きめのブースを出していたのが印象的だった。

日本からはCheeroが、ダンボーのバッテリーを出展

米国では、自宅、オフィス、そして通勤のクルマの中とどこでも充電が可能で、モバイルバッテリーそのものへの需要はキャンプ向け程度と、市場の違いがある。価格もまだまだ高止まりしており、10000mAhサイズで100ドルを超える価格も普通だ。しかし、ニューヨーク、サンフランシスコといった、クルマ以外の通勤の手段がある都市で、需要の盛り上がりの兆しがあるという。

目にとまったのは、モバイルバッテリー兼ポケットライトの質感の高い製品。男性らしい、クールなLEDライトとバッテリーが一体化されており、ガジェットとして持つ楽しみがある。バッテリーをメインに持ってこなかった点で、これまでと違ったバッテリー市場へのアプローチを取ろうとしている。

Powerocksのブース。様々なタイプのモバイルバッテリーを展示していた

バッテリーをもらって困る人はいない、ということで、ノベルティ用途を紹介していた

しっかりとしたペンライト型デザインのバッテリー。米国の市場に合わせたアプローチだ