ニューヨークでブームになって日本に出店するケースは多いが、最近上陸して話題になったのが「クリントン・ストリート・ベイキング・カンパニー」。東京・青山の店は行列ができているらしいが、ニューヨークの本店も同じだった。
場所はロウワー・イーストサイド、アルファベット・アヴェニューのアヴェニューBからイースト・ハウストン・ストリートを挟んだ向かい側のクリントン・ストリートにある。午後2時過ぎに行くと予想通りの行列。アルファベット・アヴェニューといえば以前は危険なエリアとして有名だったが、今ではオシャレなカフェやショップが並び開発も進む。
本店でしか味わえないメープルバター
さて、同店の看板メニューといえば「パンケーキWithメープルバター」(14USドル=約1,440円)。ブルーベリー、バナナとクルミ、チョコレートの3種類から選べ、この日はブルーベリーをチョイスした。「東京でも同じものが食べられるなら、ニューヨークまで行く必要ないじゃん!」と思う人もいるかもしれないが、そうではない。メニューは確かに同じなのだが、使っている素材が微妙に違うのだ。
例えば、ひとすくいを口に入れただけで時差ボケが一瞬で解消され目が覚めるようなメープルバター・ソース。バターとシロップを混ぜれば甘ったるくなるのが普通だが、特にスイーツ好きでなくともあまりのおいしさに食が止まらなくなる。
「ニューヨーク店のソースに使われているメープルシロップはアメリカ産でありニューヨークで作られ、日本のそれとは素材が違う」(関係者)。せっかくニューヨークまで来たのだから、シロップの質も良いんだろうと思って味わった。周囲を見渡せばけっこう日本の女子も多いのは、そうした情報を聞きつけてのことだろうか。
パンケーキはもちろん、「フライド・グリーン・トマト」から「ウエボスランチェロ」(メキシカン)のチリソースまですべて手作りのメニューは、どれも満足度の高い味だった。
※記事中の情報・価格・レートは2014年3月取材時のもの