ネーミングが一風変わった「銀行員の日傘」(1000円・税別)は、汗だくになりながら林代表取締役社長のもとを訪れる1人の銀行員のために開発された日傘で、男性が日中使っていてもスマートな印象を受けるデザイン。表面はシルバーコーティングで紫外線カット率99%、体感温度はマイナス3~5度といい、晴雨両用の傘となっている。

カラーバリーエーションは季節の変化に合わせて変えていく

3階は女性とユニセックス商品のフロア。並べられた傘の鮮やかさは壮観だ。というのも、同社はカラーバリエーションを展開するとき、季節ごとに、さらに商品シリーズごとに色味を変えている。「在庫や記事の仕入れの懸念は置いておいて、まずは並べたときの美しさと選ぶ喜びを提供している」という。

柄物に関しても7割ほどを社内、3割ほどをグリーティング市場において100年の歴史を持つ米ホールマーク社やデザイナーとコラボレーションして制作。新商品の中にはニューヨーク在住の画家、久下貴史氏の猫の絵柄もある。

4階レディースフロア

久下貴史氏コラボの猫柄

水をかけると花びらが浮びあがる傘

同社の傘は機能面でも工夫が凝らされ、骨をとっても用途によって5本骨のものから24本骨のものまである。素材にグラスファイバーやステンレス、カーボンを使用し、たわんでいわゆる"おちょこ"になっても壊れず風を逃がすタイプと、風を受けても容易に変形しないタイプ、サビがこなくて軽いタイプ、ある程度重みがあって丈夫なタイプなどを用意しているという。親骨を支える受け骨が2本に分かれ桜のような形状になり、強度を増している"桜骨"構造や弱い部分を補強した"花開き式"構造など、強度と見た目の面でも配慮がなされている。

"桜骨"構造

"花開き式"構造

"ふつうの傘じゃつまらない"

シューズセレクションの傘は1000円台の商品が多い。そこで林代表取締役社長が立てている方針は、「どれだけコストをかけたものを、その値段の中で作れるか」の追求なのだという。ご当地傘や冒険傘はもちろん、日常使いのものを見ても、ただの傘ではなく、生地も、骨も、構造も、きちんと考えられ一つ一つがオリジナルに作られている。同店では傘を熟知したスタッフが接客してくれるとのことなので、これからの季節、雨も晴れも楽しむために、自分の気分にぴったりの1本を探してみてはいかがだろうか。