続けて、国内事業統括本部ニュートイ事業部グループ グループリーダー代理の木村貴幸氏が登場。「Hello! MiP」と「Hello! Zoomer」それぞれのプレゼンテーションを行った。以下は個別の製品紹介とさせていただこう。

倒立2輪でペットボトルまで運べる! 「Hello! MiP」

「Hello!MiP」は下半身がセグウェイのような倒立2輪になったヒト型ロボットだ。「倒立振り子センサ」の搭載により2輪で安定的に自立でき、モノを持たせてもその重さを認識してバランスを保つことができる。さらに操作は、ジェスチャーセンサにより、直接触らずに手のひらをかざすだけで可能だ。

コントローラ不要。本体に手のひらをかざすだけで操作できる

7つのモードを搭載。片方の車輪を回すことで簡単に切り替えられる

コントロール、バランス、ダンス、自由走行、学習、逃走、待機という全部で7つのモードを搭載。さらにBluetoothも搭載しており、専用アプリでiPhone・iPadやAndoroid端末と連動させれば、ますます遊びがワイドだ。

自分より背丈のあるペットボトル(もちろん中身入り)も運べる!

スマホの音楽に合わせてチームでダンス! 赤外線センサで自動的に間隔をとる

本体サイズは幅130mm×高さ190mm×奥行70mm、重量は350g(電池除く)。本体カラーは白と黒の2種。国内では6月21日の発売を予定している。 本体の開発元は、大型ロボットトイ「ロボサピエン」シリーズなどで知る人ぞ知るカナダWowWee社。海外でも今年の夏から販売を開始する予定だ。

本物よりもやんちゃ!? 小型犬ロボ「Hello!Zoomer」

一方、「Hello!Zoomer」は、ダルメシアンをモチーフにした小型犬ロボット。本物のイヌのようにあちこち走り回り、転がり回るダイナミックな動きが特徴だ。傾きセンサを搭載し、体をひねって仰向けになることもできる。音声認識によって30以上の日本語と15以上の英語を理解し、液晶ディスプレイの目で感情表現をして飼い主(ユーザー)とのコミュニケーションをとることが可能。赤外線センサによって周囲の動きをとらえ、前を歩く人の後をついて行ったり、ボールを追いかけたりすることもできるそうだ。

目は液晶ディスプレイで、感情に合わせてハートや"?"、"×"などのマークも表示

ダルメシアンをモチーフにしたブチ模様は1体ごとに異なる

全身のブチ模様のパターンは1万種類以上。これだけあれば友だち同士で持っていてもまずかぶることはなく、"ウチの子"という愛着が持てるはずだ。本体サイズは、幅280mm、高さ180mm、奥行200mm。商品重量は520g。発売は7月26日を予定している。

音声認識機能により「歌って」「あおむけ」「散歩いこう」などのワードで動作

遊び終わったら「おやすみ」と言ってあげると、寝息をかいて夢の中へ?(電源OFF)

なお、国内ではOmnibotブランドで発売される訳だが、もともとはカナダのスピンマスター社が昨年発売した製品。北米では42万個を販売し、「トイ・オブ・ザ・イヤー 2014」最優秀イノベーション部門受賞というお墨付きなのだ。

伝統の「Omnibot」ブランド、今後のさらなる発展に期待!

東京おもちゃショー2013での展示。これらの試作品もゼヒ発売にこぎつけて欲しい!

伝統のOmnibotブランドにふさわしく、様々な技術を盛り込んで楽しく遊べそうなロボットトイ2種。読者の目にはどう映っただろう? 6月12~15日に開催される東京おもちゃショー2014のタカラトミーブースにも、発売間近となる「Hello! MiP」と「Hello! Zoomer」を大フィーチャーしたOmnibotコーナーが設けられる予定だ。

そして、年末にはいよいよ真打ち、本家タカラトミー開発の新Omnibotも発売したい、という考えだとか。

ロボットファン的には、過去のおもちゃショーで展示された完全変形トランスフォーマーや、フル稼働ゾイドが果たして発売されるのか? というのが気になるところだが…… とにかく、タカラトミーさんが本腰を入れた! ということで今後の展開に大いに期待したい!!