「カンナがけ」で匠の心を伝える
社長と言えば、こちらも負けていない。入社式で自ら「カンナがけ」を行ってみせたのはアキュラグループ 代表取締役社長 宮沢俊哉氏。
『ガイアの夜明け』『カンブリア宮殿』などで取り上げられるカリスマ経営者、実は元大工だそうで、「匠の心」を伝えるために毎年カンナがけを行っているのだ。ふだんスマートにスーツを決める社長が法被を羽織り技を披露する姿に、新入社員たちも身が引き締まったことだろう。
あの「ももクロ」妹分と一緒に…!?
カゴメの入社式には、名古屋のアイドル「チームしゃちほこ」が登場! TV局の入社式にはよく有名人が来るというが、食品メーカーとしては珍しいのではないだろうか。
チームしゃちほこは「ももいろクローバーZ」の姉妹アイドル。「リーマンショック以降元気のなくなった名古屋を盛り上げる」ことを目的としている。ちょうど4月1日からプロモーションがはじまる同社の「野菜生活体操部」発足にあわせて、新入社員54名とともに体操を行った。
カゴメは先日発表された2015年卒大学就職人気ランキング(マイナビ調べ)で理系1位を獲得した企業。ますます人気が上がってしまうかも…!?
入社式どころか、入社1日目に大仕事!
「入社式はいらない」と、新人に初仕事を任せてしまったのはネスレ日本。実は、セレモニー的に入社式を行う国は世界ではあまりないそう。
プロゴルファー・片山晋呉氏が登壇、マスコミ各社を招待し、優勝賞金4,000万円という大きな選手権の発表イベントを新入社員に任せてしまったのだ。普通の会社だったら、入社してからもそのような仕事につくことは難しいかもしれない。片山氏からテンガロンハットを贈られた新入社員たちは誇らしげだった。
各社の個性が出てくる入社式は、新入社員にとって社会人生活のスタートを切る場。社長や社員が「うちはこういう会社です!」と示す場でもあるのかもしれない。ぜひ来年もユニークな企画を行う会社がたくさん出てきてほしい。