ロボット掃除機「AQC-RB100C」
ロボット掃除機の「AQC-RB100C」は、業界トップクラスの50dBの低騒音設計としており、夜間や在宅中でも、運転音を気にすることなく使用できるほか、10個のセンサーが障害物を感知して掃除を行う。
ハイアール アクア セールスの稗田部長は、「競合製品に比べて、7db程度の静音化を実現している。ロボット掃除機市場は順調に成長しており、2018年度には国内90万台まで拡大している。購入目的も働き盛りの家事代行から、シニア層の家事軽減へと広がりを見せつつあり、ひとつの商品分野を確立。消費者がいま、一番欲しい家電のひとつになっており、その分野に参入することになる」とする。
ダストカップにティッシュペーパーをセットすることで、ゴミ捨て時のホコリの舞い上がりを押さえ、メインフィルターへのゴミの付着を軽減することができる。さらにHEPAフィルターを採用したことで微細なホコリもキャッチでき、フィルターを掃除するブラシも用意している。
発売は7月下旬。市場想定価格は6万円前後(税別)。年間2万台を見込む。
DCモーター扇風機「AQS-H30C」「AQS-L30C」
DCモーター扇風機の「AQS-H30C」および「AQS-L30C」は、最小消費電力で2Wを実現。風量を6段階に調整でき、使用する人の好みや環境にあわせて、細かい設定が可能になるという。
稗田部長は、「2011年の東日本大震災以降、節電指向の高まりにより、扇風機は現在でも年間1000万台規模の市場がある。なかでもDCモーター扇風機は、磁極を入れ替える瞬間だけ電気を流すため、ACモーターと比較して大幅に節電が可能になることが支持されている。高い起動トルクにより、安定した貞低速回転が可能であり、超微風による心地よい風を実現できる」とした。
台座部に配置したタッチパネルは必要な操作部分だけがバックライトにより浮かび上がるように光り、細かなホコリがたまりにくいフラットな設計としている。また、収納時や手入れの際に割れにくい6枚ソフト羽根を採用しているのも特徴だ。
最高113cmのハイポジョンタイプのAQS-H30Cでは、左右の首振りに加えて、上下をプラスした立体首振りで室内の空気を循環。エアコンとの併用利用にも適しているという。
4月下旬に発売予定で、市場想定価格は「AQS-H30C」が2万円前後(税別)、「AQS-L30C」が1万6,000円前後(税別)となる。年間3万5,000台の出荷を目指す。
オーブントースター「AQT-WT2」「AQT-WA1」
オーブントースターでは、縦型の「AQT-WT2」と、横型の「AQT-WA1」の2機種をラインアップ。いずれも前面にミラー調のガラスを採用。調理中は庫内が見えるようになっている。
稗田部長は、「オーブントースター市場は年間360~400万台で推移しており、100億円規模の安定した市場規模がある。働く女性が手軽に料理を行うための家電としても注目を集めている」とする。
AQT-WT2では4段階、AQT-WA1では3段階のヒーター切り替えを実現。AQT-WT2では上下2段階としており、上段でおかず、下段でトーストを焼くといった調理が可能になる。また、前面扉がフラットに開き、焼き網がせり出すので、庫内奥側の食材も取り出しやすい設計としている。
オープンキッチンに置いても違和感がないように、背面のデザインにも配慮しており、「パンを焼くだけでなく、よりお洒落な形で使ってもらうことを目指した。AQUAのブランドを高めるデザインになったと自負している」(ハイアール アクア セールスの中川社長)とした。
AQT-WT2は4月下旬から発売。市場想定価格は7000円前後(税別)。AQT-WA1は5月下旬から発売。市場想定価格は6,000円前後(税別)。2機種あわせて10万台の出荷を見込んでいる。
業務用クリーナー「AQC-SF10C」
さらに同社では、ショップクリーナー「AQC-SF10C」も発売する。
同製品は、業務用掃除機であり、もともと三洋電機が投入していた製品領域。「三洋電機では市場シェア40%を獲得した実績を持ち、量販店から製品化して欲しいという要望が高かった。5つの車輪を持つことから使用中の安定性があり、10mの電源コードも手回しで収納できるようにした」(稗田部長)という。
吸い込み仕事率は200Wで、軽くて丈夫なアルミ伸縮パイプを採用。店舗で利用する際にもインテリアにマッチするようなデザインにもこだわったという。
4月下旬から発売し、市場想定価格は2万5,000円前後(税別)。
日本市場に適したAQUAブランドへ
ハイアール アクア セールスでは、事業基盤を固めることを優先し、製品カテゴリーを冷蔵庫、洗濯機に絞り込んできたが、今回の3つの製品群の投入により、事業拡大へと本格的に踏み出すことになった。
さらに、新規製品群の投入に向けたプロジェクトチームを依然として有しており、これによって、年内にもさらに別の製品領域にも踏み出す姿勢をみせる。単に海外で販売しているハイアールブランドの家電を国内市場に投入するのではなく、日本市場に適したAQUAブランドならではの付加価値を持った製品を投入している点も特筆できる。
今後、ハイアール アクア セールスからどんな「AQUAブランド」の新製品が投入されるかが楽しみである。