LINEは20日、子供向け動画配信アプリ「LINE KIDS 動画」を近日iPhone向けに提供開始すると発表した。コンテンツは「ドラえもん」や「ポケットモンスター」「プリキュア」などの人気アニメなどを中心にLINEが厳選した28タイトル・約1500エピソード。視聴時間に制限のある無料プランの他、視聴スタイルに応じた2種類の有料プランを用意する。アプリはアップルの審査を通過次第、App Storeで配信をスタートする。本稿では記者発表会の模様をレポートするとともに、今回のサービスにおけるLINEの狙いを考えてみたい。
発表会に登壇したLINE執行役員の舛田淳氏は、「LINE KIDS 動画」のローンチを決めた理由について「子どもがスマートフォンに気軽に触れる時代がきた」ことを挙げ、その上で「スマートフォンには光の面もあれば影の面もある」と述べる。
「光の面」とは「スマートフォンが新たな知育の機会を生むことであり、親と子のコミュニケーションを支援してくれること」であり、「影の面」とは「性的・暴力的なコンテンツや違法・有害サイトにアクセスできてしまうこと。また過剰な利用でサービスに依存してしまうこと」だ。
今や世界で3億人以上、国内でも5千万人を超えるユーザーを抱えるまでに成長したLINE。枡田氏は「ナンバーワンのスマートフォンサービスという責務にきちんと向き合い、こうした状況を変えることができないか考えてきた」と語る。