レンズで配光や色温度を設定できる「SNAP SYSTEM」 - ウシオ電機
照明用ハロゲンランプのトップメーカーとして知られているウシオ電機だが、ハロゲンランプの代替となるLED電球にも力を入れている。
「LED電球ダイクロハロゲン形 Soraa GaN on GaN SNAP」は、同社の主力商品のひとつであるφ50mmダイクロハロゲンを代替するLED電球。φ50mmダイクロハロゲンに近い明るさや配光に加えて、高い演色性能を実現した「Vividモデル」の製品だ。
照明で照らしたときに、自然光で照らした場合にどれだけ近い状態であるのかを示す指標が、演色評価数だ。一般的には平均演色評価数(Ra)が使用されており、LED電球の場合、80を超えると高演色タイプとされている。演色評価数は15色で試験されるが、そのうち平均演色評価数に使用されるのは8色(R1~R8)。ここには赤や肌色などは含まれていない。これらは、特殊演色評価数(R9~R15)の範囲になる。Vividモデルは、この特殊演色評価数の範囲でも高い演色性を実現。赤色(R9)では95、肌色(R15)では97という高い値を実現している。
さらに、LED電球ダイクロハロゲン形 Soraa GaN on GaN SNAPは、「SNAP SYSTEM」への対応が大きな特徴となっている。
SNAP SYSTEMは、レンズの前面に取り付けるマグネット式のアクセサリー。2013年秋に中角用(20度)と広角用(35度)の「Beam spreader」が発売されている。ブースには4月以降順次発売される予定のSNAP SYSTEM用アクセサリーが参考出展されている。
展示されているのは、既存製品に加えて、25度×25度の矩形配光を実現する「Flat top」、楕円形の配光を実現する「Linear」、グレアや不要な光をカットする「Louver」、色温度を変化させる「CCT Shifter」だ。
E26口金に対応した有機EL照明を参考出展 - 三菱電機
LED照明を中心とした新ブランド「MILIE」を展開している三菱電機。LED Next Stage 2014では、LEDに加えて、有機EL照明への新たな取り組みについての展示が行われている。ブースでは、天井や壁面と一体化した有機EL照明や有機ELとLEDを組み合わせたスタンドなどが展示されていた。その中で特に注目を集めていたのが、参考出展されていたOLEDランプだ。
ランプ部分はスクエアな形状で、厚さは8mm。白熱電球と同じE26ソケットに接続する有機ELランプだ。明るさは130lmで、消費電力は5W。しかし、コスト面の課題があり、残念ながら市販の予定は無いとのことだ(要望があれば考えていきたいとのことだが、現状では10万円ぐらいになってしまうらしい)。
さらに三菱電機ブースでは、LED電球の新製品を参考出展。全方向タイプの100W型相当/80W型相当モデルだ。現在、全方向タイプの100W型相当/80W形相当のLED電球はいくつか市販されているが、いずれも白熱電球に比べてサイズが大きいものとなっている。参考出展されているモデルは、電球サイズで100W形相当の全方向タイプを実現したもの。2014年夏ごろには発売される予定だ。
液冷方式で大光量と長寿命を両立するLED電球 - キヤノンMJ
LED電球の大光量化には、放熱の問題をクリアする必要がある。キヤノンマーケティングジャパンが国内販売している米SWITCH社のLED電球「SWITCH infinia」は、LED電球のカバー内に液体シリコンを充填することで、LEDチップ、電源から発生する熱を効果的に放熱する仕組みを採用している。
下の写真は、同社の100W形相当LED電球のスケルトンモデル。カバーのなかに液体シリコンが充填されており、電球の上の部分には気泡が見える。充填されている液体シリコンは人体に無害なものとのことだ。
同ブースでは、3月4日に発表した60W形相当/40W型相当のLED電球も展示。こちらは100W形相当のモデルとは異なり、放熱部が樹脂製となっており、質量175gと軽量化されている。密閉器具や、断熱材施工器具、調光器に対応しているほか、IPX4の防滴仕様となっており、幅広い場所で使用可能だ。定格寿命は4万時間で、3年間の保証もつけられている。