タッチペンの書き心地が秀逸

ビジネスユースに必要なインタフェースをもれなく備えているのもLet'snoteのいいところ。MX3においてもアナログRGB (D-sub 15ピン)や1000BASE-T対応の有線LANなどを搭載している。ワイヤレス通信機能は、11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0、WiMAXが利用できる。

右側面にD-sub、有線LAN、HDMI、USB 3.0×2、マイク、ヘッドホン端子などを配置

前面はSDカードスロットや各種インジケータ、DVDドライブが見える

12.5型の液晶ディスプレイは、解像度が1,920×1,080ドット、視野角の広いIPSパネルを採用し、10点マルチタッチに対応している。ノングレア(非光沢)の保護フィルムがあらかじめ貼ってあるところは、ビジネスユーザーに支持されているLet'snoteの真骨頂といえるだろう。

そして、標準で付属するスタイラスペン、これがかなりの優れものだ。ペン先が2mmと細く、意図したところにポインティングしやすい。また、保護フィルムとの相性がよく、文字や線を書くときに適度な摩擦があり、手にも耳にも「スラスラ」と心地よい感覚が伝わってくる。

スタイラスペンは左側面のホルダーに収納できる

2mmと細いペン先は視差が生じにくく使いやすい

スタイラスペンは文字やイラストの手書きだけでなく、Windows 8.1の操作にも活用できる

広視野角のIPSパネルにノングレアフィルムを標準貼付

Ultrabookでキーストローク2mmの快適打鍵

Ultrabookが広まってから、キーボードは受難の時代を迎えている。薄型化を追求するあまり、キーストロークが浅い製品が多くなった。そんな中、MX3は2mmのキーストロークを確保してくれた。DVDドライブを搭載したことで、本体の厚さが21mmと比較的余裕のある作りになったことが功を奏したといえよう。

キーピッチは横19mm、縦15.2mm。キートップの形状は左上と右下に丸みのある「リーフ型」だ。タッチパッドは左右のボタンが独立。中央のHOLDボタンで誤動作を防げる

バッテリ駆動時間はJEITA測定法で14.5時間。本体内蔵バッテリもあるため、起動中にバッテリパック(別売)を交換できる

今回は試作機によるレビューのため、ベンチマークソフトによる性能検証は割愛するが、「CF-MX3TEABR」では、CPUに2コア/4スレッドのCore i7-4500U、メモリ8GB、ストレージに256GB SSDを標準搭載しており、不満を感じるユーザーは少ないだろう。

光学ドライブの搭載と同時にうれしいのは、なんといっても指に優しい打鍵感。Let'snoteシリーズ伝統の堅牢性も、Ultrabook時代にこそ存在感が増してくる。PC業界がスリム化を追求するあまり、犠牲にしてきた何かを思い出させてくれるマシンだ。

なお、同社のWeb直販サイト「Panasense」では「InstantGo」対応モデルを3月13日に発売する予定となっている。こちらも注目したい。

製品名 Let'snote MX3 (CF-MX3TEABR)
CPU Intel Core i7-4500U (1.8GHz)
メモリ DDR3L 8GB
グラフィックス Intel HD Graphics 4400 (CPU内蔵)
ディスプレイ 12.5型ワイド液晶 (1,920×1,080ドット、タッチパネル)
ストレージ 256GB SSD
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ネットワーク IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0、WiMAX、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN
インタフェース USB 3.0×2、HDMI、D-sub、SDカードスロット、フルHD対応カメラなど
サイズ/重量 W301.4×D210×H21mm/約1.198kg
バッテリ駆動時間 約14.5時間
OS Windows 8.1 Pro 64bit
店頭価格 250,000円前後