今回レビューする「Let'snote MX3」は、1月15日の発表会で「究極のハイブリッドモバイル」と紹介された、12.5型の2in1 Ultrabookだ。Let'snoteの軽さには、新製品が登場するたび驚かされてきたが、MX3も期待を裏切らない。タッチパネルとDVDスーパーマルチドライブを搭載しながら、世界最軽量(※)の約1.198kgに抑えてきたのだ。
同じ変形機構を持つ11.6型の「Let'snote AX3」の重量は約1.14kg。画面をひと回り大きくして、光学ドライブを追加して、MX3の重さはたったの58gしか増えていない。大容量のUSBメモリが安くなり、クラウドサービスも充実してきた今、個人的には光学ドライブはもう不要と考えていたが、この重量差なら歓迎したい。
※12.5型以上のコンバーチブルPCとして、2014年1月15日現在、同社調べMX3に搭載されたDVDスーパーマルチドライブの重量は81g。多数の穴を開けるなどの工夫により、通常のもの(143g)に比べて62gも軽い。このドライブは加速度センサーが仕込まれていることも特徴だ。傾きに応じて回転速度を調節し、水平ではない状態でもメディアを再生できる (書き込みは不可)。
■[製品名] Let'snote MX3 (CF-MX3TEABR) 主な仕様 [CPU] Intel Core i7-4500U (1.8GHz) [メモリ] DDR3L 8GB [グラフィックス] Intel HD Graphics 4400 (CPU内蔵) [ディスプレイ] 12.5型ワイド液晶 (1,920×1,080ドット、タッチパネル) [ストレージ] 256GB SSD [光学ドライブ] DVDスーパーマルチドライブ [サイズ/重量] W301.4×D210×H21mm/約1.198kg [バッテリ駆動時間] 約14.5時間 [OS] Windows 8.1 Pro 64bit [店頭価格] 250,000円前後
軽量化技術を惜しみなく投入
MX3の軽さの秘密は光学ドライブだけではない。MX3ではきょう体の素材と工法において、それぞれ新技術を投入している。まず、トップケースの素材には世界で初めて、ダイカスト成形した「カーボン強化マグネシウム合金」を採用。天板には、これまた世界で初めて、発泡材をカーボンで挟みこんだ新工法「3層サンドイッチ構造」を投入した。
軽さを追求するあまり、Let'snoteの伝統である堅牢性を損なうようなこともない。この二つの新技術により、面強度を高めることに成功し、76cm落下試験、100kgf加圧振動試験をクリアしている。