ハイスペックなぶんサイズと重量が若干拡大。ただし高解像度液晶は写真がキレイ
ThinkPad 8のサイズは、W224.3×D132×H8.8mm。Miix 2 8がW215.6×D131.6×H8.35mmなので、若干大きい。ただし、8型クラスとなると、片手で操作するレベルではないため、多少の大小は製品選択のポイントになりえるのかどうか、筆者は問題ないと思えた。
質量も、ThinkPad 8が430g、Miix 2 8が350gと、これもやや重くなった。同時に2台を比較してはいないので判断が難しいが、ただ、500gを切ってくると重いとは感じない。そもそも10型クラスよりも小さな8型クラスであるため、ThinkPad Tablet 2と比べると可搬性は格段によい。
なお、ThinkPad 8のレビューにあたり、別売の「ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボード」を組み合わせて利用してみた。Bluetooth機能を利用すれば、他社のBluetoothキーボードも組み合わせ可能だが、クラムシェルのThinkPadを利用しているユーザーなら、トラックポイントが使いたいとか、できるだけ同じ配列、同じフィーリングのキーボードを使いたいといった欲求がある。
ただし、このコンパクトなキーボードでも、ThinkPad 8と比べると大きく感じた。さらにコンパクトでレノボのキーボードとなると、ThinkPad Tablet用にリリースされた「ThinkPad Tablet 2 Bluetooth キーボード」もあるわけだが、トラックポイントが光学式なのでその違いが悩ましいところだ。
さて、8型化したことでトレードオフとなっているのが画面サイズだ。解像度は1,920×1,200ドットと高画素なので、当然そのまま文字サイズを100%にしたのではテキストが小さすぎて判読が難しい。
ThinkPad 8の場合、当然、文字サイズは「大」に設定されている。これでも小さ目のテキストであることはもちろんだが、なんとか読めるサイズだ。ブラウザやWord、Excelなどのオフィスソフトではズームが、エディタなどではフォントサイズの指定ができるので、それらで調節するのがよいだろう。
1,920×1,200ドットで8型となると、写真の表示などはかなり精細だ。LEDバックライトのIPS液晶パネルと合わせ、視野角、鮮やかさなどに不満はない。そして、このような高解像度モデルがほかにまだ選択肢が少ない点も、ThinkPad 8の持つアドバンテージというところだろう。
バッテリー駆動時間はBBenchで9時間に迫る
ディスプレイの輝度は、最大は十分に明るく、最小はかなり絞ってはいるものの室内でもそこまで見づらいとは感じなかった(筆者は普段のスマホやタブレットの輝度を最小で利用しているため、暗さには適応!? している)。
バッテリー重視の普段使いなら、最小輝度からプラス1~2レベルでも大丈夫かなと思う。そこで、バックライトを最小、Wi-FiとBluetoothオン、キーストロークとWeb巡回をオンの状態で計測したバッテリーベンチマークでは、100%時から5%時まで駆動し、トータル8.88時間という結果だった。
一方で、充電しながらの運用は、専用アダプタを用いれば問題なかったが、例えばPCのUSB端子からでは間に合わないようだ。専用アダプタは、Androidタブレットなどでもおなじみのサイズ。これにUSB 3.0ケーブルが付属する。
USB 3.0ケーブルは一般的な太さのもので、柔軟性という点ではやや硬めだ。普段、クラムシェル型ThinkPadで使っているACアダプタのケーブルよりは間違いなく硬い。もう少し柔軟なケーブルだとよいのだが、USB 3.0ケーブルも品質がピンキリで、組み合わせによっては十分に給電できない可能性もあるので、不安を排したいなら純正ケーブルを使うのがよいだろう。