例えば、宅内ならデスクまわりやリビング、キッチン、寝室などに置いて気ままに音楽を楽しめるだろう。バックに入れて外に持ち運ぶのも苦にならない大きさだ。スピーカーには充電式のリチウムイオン電池を内蔵(電池容量は1000mAh)。付属のUSBケーブルで充電して使用する。約3時間でフル充電でき、連続20時間の楽曲再生が可能となる。

背面にmicro USB端子を配置する(写真左)。充電用にUSBケーブルが2本同梱される(写真右)

使用感は如何に?

実際に使用してみた。まずは2台のスピーカー間でBluetooth接続を行う。次に片方のスピーカーとスマートフォンをペアリングさせる。これだけで準備が整う。説明書の指示通りにやれば、5分もかからないでセットアップできるだろう。通信の仕様には、Bluetooth Ver.2.1+EDR(Class 2)を採用している。したがって、ひと世代前のスマートフォンでも利用できる。ちなみにスピーカー1台でも、スマートフォンとBluetoothでペアリングして音楽を鳴らすことが可能だ。

ペアリングが完了するとLEDランプが光って知らせる

音楽を再生してみると、小さいのによく鳴る。音量で物足りなさを感じることはなさそうだ。音質は軽めの印象。さすがにズシン、と響くような重低音は期待できないが、ポップスやロックを聞くには最適だと思われる。スピーカーの角度をずらすと、聞こえ方も変化する。ためしに、仕事机のまわりに2台のスピーカーを配置し、音楽が最もよく聞こえるスポットをいつも座っている椅子のあたりに調整してみた。うまく配置できると、音の聞こえ方が何倍にも良くなる。これが一種の快感だった。使用前は「2台のスピーカーで音がずれてしまうのではないか」などと素人考えで心配していたが、それは杞憂に終わった。

音楽を再生してみると、小さいのによく鳴る。音量で物足りなさを感じることはなさそうだ

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家電量販店を訪れると、販売されているモバイルスピーカーの種類の豊富さに驚く。市場が成熟しつつある証拠だろう。ただ、多くの製品は「コンパクトさ」の代償として、左右のスピーカーを接近させざるを得なくなっている。このため、平板な音しか再生できない製品も少なくない。本製品では、ワイヤレス技術によりこの問題を払拭していた。実際に音楽を聞いてみると、再生される音に臨場感を感じることができた。「これまでいくつかモバイルスピーカーを試してみたけど、満足できなかった」という人におすすめしたい製品だ。

(記事提供:AndroWire編集部)