続いては「欲しい機種があるかどうか」というポイントだ。

田中社長はまず、2013年冬モデルとして発表したLGとのコラボモデル「isai」について「スマホも端末もみんな同じじゃないかという声に対してオリジナルモデルを作っていこうとした」と述べ、「auは何か違う(と消費者に言われること)、それを大切にしたい」と、独自性を打ち出していくことを方向性として示した。

auは大画面化へのニーズが高まっていると分析している

そうした考えから発表された2014年春の新モデルは、スマートフォン4機種、タブレット1機種の合計5機種となる。どれも個性豊かで、単にスペックをアップしただけではないユニークなモデルばかりだ。

ひとつずつ紹介しよう。

G Flex

まずは日本初の曲面ディスプレイを採用したファブレット「G Flex」だ。ファブレットとは、5.5インチから7インチまでの大画面を採用したスマートフォンのことで、フォンとタブレットを合わせた造語である。

曲面ディスプレイを採用したファブレット「G Flex」。これだとわかりにくいが……

たしかに曲がっている

フルセグをシアター感覚で楽しめる6インチの曲面ディスプレイを搭載しており、普段使いの浅い傷なら自然に回復するスクラッチリカバリ背面カバーを採用することで、曲面の弱点である耐久性をカバー。曲面にすることで電話をする際にフィットしやすく、また持ちやすくなったとアピールしている。