曲面ディスプレイは何がいいのか

しかし、そうなると逆に気になるのが、「じゃあ曲面のメリットって何よ」ということだ。わざわざ曲げたからには何か理由があるはずである。

曲面ディスプレイばかりがピックアップされるが、そもそも6インチという画面はスマートフォンとしてはかなり大きく特徴的だ

KDDIが曲線ボディのメリットとして挙げているのは、主に3点。「広角視野によりフルセグをシアター感覚で楽しめる」「フェイスラインにフィットすることで電話しやすい」「カーブすることで持ちやすい」である。

短い時間だが、実際に触れてみた。

まず、曲面になったことで映像を見る際、広角視野になるという点だ。これは実際に映してみるとわかるが、画面が曲がっている分、やや外に向かって映像が広がるのだ。広角になると映像のダイナミックさが増すので、アピールしている点はわからなくもない。とはいえ曲面の角度が控えめだから、視野の方もそこまで極端に変わるわけではない。これは映像をスマートフォンで頻繁に見る人なら体感できるだろう。

視野が広角気味になる

次に「フェイスラインにフィットすることで電話しやすい」ということだ。これは確かにその通りで、個人差もあるだろうが、やや曲がっている方がマイク部に口元が近くなるため通話中の会話がやりやすい。電話するだけならスマートフォンよりも折りたたみ式のフィーチャーフォンの方がしっくりくるという人は未だに多いだろう。固定電話の受話口と送話口も盛り上がっているし。

最後に「カーブすることで持ちやすい」ということだが、これもその通り。たしかに完全にフラットであるよりも、少しだけカーブしている方が手のひらにちゃんとフィットするのは確かだと思う。タッチで操作してみたが、思ったよりもスムーズに操作できた。片手で持つにしても少し曲がっている方がやりやすい。