Kaveriが好スタートを切る
AMDの新世代APU「Kaveri」(コードネーム)の発売が開始された。店頭に並んだのは「A10-7850K」と「A10-7700K」の2モデル。どちらも内部倍率フリーの"Black Edition"で、価格はそれぞれ、22,000円前後と20,000円前後だ。Kaveriのラインナップとしては、同時にA8-7600も発表されたが、こちらの入荷時期は未定。
Kaveriは、第1世代のLlano、第2世代のTrinity/Richlandに続く、第3世代のAPU。HSA(ヘテロジニアス・システム・アーキテクチャ)を初めて採用しており、CPUコアはSteamrollerベースに、GPUコアはGCNベースのRadeonにそれぞれ強化された。Kaveriの性能については、大原氏がこちらの特集記事で詳しくベンチマークテストを行っているので、そちらを参照してみて欲しい。
■各モデルの主な仕様 | |||
APU | A10-7850K | A10-7700K | A8-7600 |
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演算コア数 | 4CPU+8GPU | 4CPU+6GPU | ← |
CPUクロック | 3.7/4.0GHz | 3.4/3.8GHz | 3.3/3.8GHz |
GPUクロック | 720MHz | ← | ← |
TDP | 95W | ← | 65W/45W |
KaveriのソケットはSocket FM2+。既存のSocket FM2+向けマザーボードが利用できるため、対応マザーボードは当初から潤沢にあるが、基本的にBIOSのアップデートが必要になるので注意。ただ、在庫の製品については、ショップ側で独自にBIOSアップデートを行っている場合も多いので、購入時にショップで確認するといいだろう。
Kaveriの売れ行きについては「予想より上」と話すショップが多く、最上位モデルA10-7850Kが完売となったところも。個人的には、省電力モデルのA8-7600も非常に気になるところで、ラインナップの展開も期待したいところだ。