無料で利用できるらしいけど、収益モデルは?
Spotifyは前述のように広告とサブスクリプションの2種類の収益源を確保している。データによれば、昨年時点で2500万人いるアクティブユーザーのうち2~3割程度が有料サブスクリプション契約者とのことで、ここでまず収益を確保している。また曲の合間に挿入される広告も大事な収益源の1つで、これらを合わせて売上としている。
Spotifyの思想には「利用のハードルを下げることで収益機会を増やし、少しでもアーティストに還元していく」というものがある。例えば音楽利用のハードルが高ければ高いほど海賊行為に走る傾向があるというが、これを少し下げることで少しでも正規にお金を払う(もしくは無料の対価として広告を視聴する)ユーザーが増え、そのぶん楽曲利用料をアーティストに支払うようになるという。実際、一部市場ではSpotifyの売上比率が既存の音楽流通を上回るケースが出ており、音楽業界にとっても見過ごせない状況にある。