――日本のイメージは、忍者・侍がまだ残っているとのことですが、西川さんのファンの方で日本と海外で異なる部分、温度差などを感じることはありますか?

海外にアプローチを始めた10年前は、もっと海外のライブっぽかったです。リアクションひとつとってもその国ごとに違いがあったのですが、この10年間でインターネットの普及で、ライブの映像を見ることができるようになり、ライブのリアクションがどんどん日本型に近づいているんですよ。

日本のライブ映像を見て、こうすれば喜んでくれるに違いないと思ってやってくれているとは思うのですが、うれしい反面、少し残念な部分もあったりします。国や環境が生み出す、そこにしかない温度も大切ですよね。

――以前は明確にあった国境がなくなりつつあるのかもしれませんね。

そうですね。だんだんあいまいになっているのかもしれません。お客さんのリアクションは日本に近くなっている部分がありつつも、やはり海外の客層は異なりますね。日本はおかげさまで長いこと活動をさせていただいているので、本当に幅広い年齢層の方にが来ていただけますが、海外では圧倒的にティーンエイジャーが中心。それは、やはり日本文化に触れる機会が多くいのが、アンテナが高い方に若い方が多いことと関係があると思います。なので、アニメやゲームに関しても若い方が多い、ということがあるのでしょうね。

――すでに多くの『戦国BASARA』シリーズの楽曲を手がけられていますが、このシリーズに関わった当初と比較して、西川さんが変わったなというところは?

一度関わらせていただくと、長くお付き合いになることは多いのですが、ここまで長くなることはなかなかないです。それも、創世記、立ち上がりから関わらせていただているので、はじめは本当にこんなにまで作品が拡がっていくとは思ってもみなかったです。本当に、お米のイラストになったり、日本酒になったり、バスになったり、ブランド化されたり……ね(笑)。

――(笑) ブランドとしても確率され、ゲームに留まらずアニメ、舞台と……。

元はゲームですけど、ファンの方は舞台も好きなんですよね。ゲームが好き、アニメが好き、舞台が好きと住み分けができるくらいで。だからこそ、特に今回は、他のコンテンツの後にまで影響する部分なので、気持ちの入り方は違うかもしれません。『戦国BASARA』シリーズというのは、我が子の活躍を見ているような気持ちになります。

――最後に、『戦国BASARA4』を楽曲とともに、待ち望んでいるファンに向けてメッセージをお願いします。

シリーズとしてもナンバリングタイトル4作目ということで、ここに来て物語も大きな波乱を迎えそうです。ここまで長く愛していただける作品になったのも、支えてくださった皆さまのおかげだと思っています。これからも、『戦国BASARA』シリーズともども、T.M.Revolutionの楽曲も応援していただけるとうれしいです。

(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.