製品の価値は、ユーザーが決めることであり、単なる機能ではなく、感情に訴える価値を求めている、と平井社長。この感情に訴える価値を、平井社長は日本語で「Kando(感動)」と表現。この感動によって人が「WOW」という言葉を発するのだと話す。

この感動が生まれるのは、きれいな映像、音楽、デザインといったものに触れた時で、これを価値として提供していくのが、ソニーの製品開発の角にあるという。そして、今のソニーにはその感動、「WOW」を提供できる製品があるという。

それが4Kテレビ、ハイレゾオーディオ、サイバーショット RX1、レンズスタイルカメラ「QX」シリーズ、プレイステーション4、Xperia Z1といった製品や、映画などでWOWを生み出していくことを目指していく。

平井社長は、さらに今後の製品のヒントも紹介。写真家向けには「スーパーセンシティブカメラ」が登場するという。これは、風景の色や場所、状況を解析して最適な設定にすることで、アマチュアでも今まで撮影できなかったような写真を撮れるようになる、という。さらに、撮影後にピントや色、深度など、さまざまな撮影時の処理をあとからすべて行える機能も実現するそうだ。

スーパーセンシティブカメラで情報を解析し、写真に写し取ってくれる、という

ピントやボケなどをあとから変更できる機能も実現する

さらに、新しいコンセプトとして、「ライフスペースUX」を紹介する。その第1弾として、4K超短焦点プロジェクターを投入する。壁に147インチの4K映像を映し出すことで、窓のようにさまざまな情景を表示でき、新たな体験を提供する、という。今夏に米国で発売予定。

ライフスペースUXのコンセプトに基づく第1弾商品4K超短焦点プロジェクター

壁に窓のように情景を映し出せる

ソニーの商品作りでは、「これだけで十分」というものはなく、それを超えたものを実現する必要がある、と平井社長。「感動を与える製品を作ってもらいたいと社員に伝えている。ユーザーの心に訴えるものを作っていきたい」と強調し、最後に「WOWの力を信じている。ソニーの今後に明るい展望を抱いている」とアピールした。

WOWの力を信じている、ソニーの展望は明るい、と平井社長